黄昏回胴記

〜 2007.4.28 - 5.5 〜
 
 
5/5(土) 
時間が経つのも早いもので、今年のGWオフも今日が最終日。 
アラームにセットした時刻は8時半だというのに、8時前には既に目が覚めていた。 
平日はあれだけ起きられないというのに……いつもながら、不思議に思う。 
しばらく横になりながら、今オフのことを思い返す。今思えば、何だかんだで今年のGWも楽しかったな……と。 
8時半。シャワーを浴びる前に、神様に連絡を入れておこうか――そう思って、携帯を取り出した。 
すると、メールを打っている最中に、何とその神様本人からメールが来た(笑) 
何とタイミングのいい……と感心していると、その1分後に先生からの返信、更に1分後にはたはたさんからメールが。 
いやぁ、いいチームワーク(?)だね。意志の疎通が取れている。いいことだ。 
これは、最終日もきっと楽しめる。そうに違いない。 
  


  
【最後の船出】 
昨日と同じ便の電車に、ダブル先生と2人で乗り込んだ。 
ホテルを後にした2人の手には、重い荷物がある。しかし、仕方のないことだ。 
できれば、もう1泊したい――ふと、そんな思いも過ぎる。だが、そうすれば社会復帰後に支障を来す。 
楽しい時にも、終わりはあるのだ。また来年、来ればいいことじゃないか。 
名残惜しいことだが、言い換えれば、今年のGWオフもそれだけ楽しかったということ。 
そう思うと、不思議と納得できた。あと半日足らず、思う存分楽しんでいこう。 
やがて東海大学前駅に到着し、下車する2人。 
改札前で待っていると、そのうちにはたはたさん、更にはチェケ神も姿を現した。 
おやまあ。結局同じ電車に、4人とも乗ってたわけね。 
  
最終日にして、昨年のメンバーが集結。
  
軽く挨拶を交わし、階段を下りて昨日と同様、マックに立ち寄る一行。 
出発前に少し腹に入れていた自分は、ソフトクリームを注文。いやあ、昔から好きなんですよ。 
結局、朝食らしい注文をしたのは、ダブル先生1人だけ。 
各々、注文したものを手に持ちながら、ニュー大根の階段を上っていく―― 
そう。これはパシリへの階段なのです。ええ、今日もやります。先生からのアツい提案です。 
階段を上りきり、一息ついて食事を済ませる。そして、全ての役者(ゴミ)が出揃った。 
  
 「ではそろそろ、JT――ジャンケンタイムを始めましょうか」 
  
自分のかけ声と共に、4人が中央に手を集める。 
そして、ジャンケン、ホイ――まずはあいこ。 
前回覇者のダブル先生も、余裕の表情を見せています。 
  
 「では、第2ラウンド。ジャンケン――!」 
  
ホイ、と言って目前に現れたのは、グーが3つにチョキ1つ。 
ええ、この中にはチョキしか出さないヤシがいるのです。そう私です。逝ってきます。 
今日はパシリ中の様子を、一部始終撮ってみました。アホですね。アホ1確です。 
ゴミ捨てを済ませて戻ってみると、勝者3名から祝福されました。乙、ってねw 
何だかスロットとは関係ない話が続きましたが、たまにはこういうのも、いいのではないかと。 
  
大根の景色。こういう風景は、昔から好き。
  
今日は自分達の他にも、開店待ちの人が何人か並んでました。 
その中には、センチュリーTシャツ(黒)を着ている人も。昨日いたら、張り合えたのになー。 
次回は皆さん、持参必須ですので。忘れずに持ってきて下さいね。特に先生。 
  
 「岡山のヤシには、模範囚Tシャツを着て欲しいなぁ」 
  
と呟いたのは、先生でした。そんなこと言ったら、はたはたさんは「かつを節Tシャツ」着てきちゃうじゃん。 
そしたら今度は、神様がエルレボTシャツ……そうなったら、俺は一体どうすりゃいいのかな。 
うーん、「クリスタルガイザーTシャツ」でも着てこようかしら。って、昨年着たような? 
そうこう思っているうちに、11時になり開店。さて、最終日をとくと、楽しんできまっしょい。 
店内に入ると、後を追って次から次へと人が入ってくる。 
今日は人が少ないのではという予想だったが、これはひょっとすると、一昨日よりも多いかも。 
しばらく辺りを見回していると、見知った顔が目に入った。 
  
 「……あ、ハリセンボンさん、ですよね。おはようございます」 
 「え、ええ」 
  
どうやらハリセンボンさんは、相手が自分であると、最初は認識されなかったらしい。 
聞くと、髪を切ったから分からなかったそうだ。確かに、昨年3月は髪が長めだったかも。 
その上、今日は帽子を被っていたから、分からないのも無理はないか、と思った。 
ハリセンボンさんは、大阪から来るお友達と、ここに来られたのだという。 
昨日、急遽ウィンクルが設置されたと話したら、驚かれてました。 
そう。自分も打ちたいんだよな……ウィンクル。でも、次の機会までお預けでございます。 
  
【どうしても】 
この2日間で、打ちたいと思っていても結局打てなかった台は、数多くあった。 
ホールで初めてBIGを引いた、ゲッタマ。遂にホールでは打てなかった、チェリーバー。 
設置されていない台も含めると、ファイアバード、パルサーXXΣ……キリがない。 
しかし、今日は予約台のスペックAを打つことになっている。 
はたはたさんが、先月からわざわざ予約して下さった台だ。当然、打つつもりではある。 
だが――その前に、どうしても今のうちに打っておきたい台があった。 
  
 「すみません。スペックAなんですけど――」 
 「あっ、スペックAは予約台になってまして……」 
 「はい。僕が予約させて頂いたんです」 
  
予約台は「朝から打たなければならない」のか、を知りたかった。 
お店のおばさんと話した感じでは、そのようだった。が、めげずに交渉をしてみる。 
  
 「どうしても、打ちたい台がありまして……最初の30分だけでも、お願いできませんか?」 
 「……分かりました。では、スペックAを打つ時には、声を掛けて下さい」 
  
ありがとうございます、と礼を言って、すぐさま「打ちたい台」へと走っていく自分。 
そう。これだけは、このオフで打っておきたかった。昨年7月に、打ち損ねてしまった台―― 
  
IGTのダイナマイト。下の弾丸は、どう見てもキラー。
  
予告音は「火曜サスペンス」。BIGのファンファーレとBGMは「必殺仕事人」。 
そして、JAC中は「太陽にほえろ」。とどめの弾丸は、スーマリのキラー―― 
何とも、ツッコミどころ満載の台です。キラーなんて、ダイナマイトと関係ないのに、なぜパネルに? 
それはさておき、やっと打てるよダイナマイト。昨年に予備校でスルーしたっきりだなぁ。 
あの時も、行く前から打ちたかったけど、結局ファウスト6を優先して打てなかった。 
今回も、最初の2日間で触れなかったけど、最後の最後で手を伸ばしてみた。 
短い間だと思うけど、せめてBIG1回は引きたい。頼むよキラー。 
野口をサンドに吸い込ませ、130枚のコインを借りること2回。 
適当に打っていると、中を押し損ねて上段赤テン。そして、中も適当に止めてみると―― 
  
……おや?
  
7の一直線。しかし、相手は変態制御で名の知られるIGT。果たして、ハサミ打ちは有効なのか? 
ぬか喜びはせず、続けて次G。今度はチェリー対角――まだ安心できねーなー。 
更に次Gには、火サス発生→中押しでババメ降臨! バケも蹴って一安心。 
ええ。ダイナマイトは現役時代、ほとんど触ってませんから。知識はないに等しいです。 
これが実戦なら、迷わず15枚払い出しの赤7ダブルライン揃いを狙うところ。 
しかし、ここは敢えて白7で揃えてみる。しかし、中の2連白7。何でテンパイを嫌うの? 
動画に撮りながら揃えてみたけど、BIGなのに4コマスベりやがんの。 
さて。ダイナマイトといえば、BIG中の(5×3=)15枚役奪取でございます。 
左右に3連ダイナマイトがあるんだけど、これがリール背景の色に、見事に溶け込んでるわけ。 
おかげで、個人的には難易度A級の目押しを要されるわけで……しかし、やり甲斐はある。 
  
何とか成功!……1回だけww
  
必ずといっていいほど、左右どちらかが1コマズレ続けて参った。終盤にやっと成功して撮影。 
目的を果たし、満足していた矢先。よくよく考えたら、肝心のババメを写真に撮ってない。 
成立後は、動画に撮ることだけ気に取られてたなー。何とか引きたいと、もうしばし回す。 
しかし……残念ながらタイムアップ。結局、このBIG1回きりでした。 
とはいえ、最低限のBIGは引けたし、15枚も取れた。個人的には満足です。 
一方、他のメンバーも、自分がダイナマイト相手に一戦やらかしている間に、見せ場を作っていた。 
神様の相手は、久々のウィンクル。思えば、彼のオフ初参戦時の相手も、ウィンクルだった。 
  
 「今日は、最初に引いたベルで、見事フルーツを引いて見せます」 
 「もし引けたら、みんなにジュースをオゴります」 
  
そう、実戦前に豪語していた神様。1/80のベルを、まずは早速引いてみせる。 
「初ベルを引いた」と呼ばれたので、いざ現場で様子を見守ることにした―― 
  
おめランプを点灯させる神様。お見事。
  
ちなみに出目は、どう見てもズレ目。小役は全くテンパってない有様。 
しかし彼は、第3リール停止まで、ランプ点灯を信じて疑わなかった。 
(……ん、そういやジュースもらってないぞ?w>神様) 
彼はこの後、初シングルをハズす(ベル)という快挙も実現。神の力を見せつけた。 
  
 「やっちゃいました♪」 
 「え、マジで?」 
  
満面の笑みを見せるチェケ神とは対照的に、ただただ呆然とするダブル先生。 
昨日苦戦した(といっても、標準の1/6で引いたが)先生にとって、この現実は信じ難いのだろう。 
その先生はといえば、昨年GWオフで苦汁を飲まされた、ビッグパルサーと対戦。 
何とかBIGを引こうと、頑張っていたようでした。 
  
ケツテン。個人的には、BIGの比率が高い……が。
  
「ケツテンを出した」と言われて、そのフラグを確認しようと、シマの逆角に移動する。 
そして、固唾を飲んで次Gを見守っていると……7揃わず。更に次Gには、黒一直線(苦笑) 
まあまあ、まだ時間はあるからさ。楽しんでいこうよ先生。 
なお、はたはたさんは、当初は溺愛機のイプシロンを打っていた。しかし、 
  
 「もの凄く、打ちたそうにしていた人がいたので」 
  
と、台を譲ってデュエルドラゴンに移動してました。さすが現地民、素晴らしい。 
そういや、デュエルといえばkaiさんなんだけどな。kaiさん元気かなー。 
昨年GWオフでも、結局会えずじまいだったし。そのうち、またみんなで打ちたいですな。 
  
【真打ち登場】 
このオフの目的は、色々あった。初参加のkeyさんの歓迎。甘寧さんの復活祝い。 
エルレボも、スカイラブも打って、この大根に来た。そして、最後の目的が、この台を打つこと。 
  
オーイズミのスペックA。エルレボの先祖の1人、いや1台。
  
昨年のスペックAオフ参加者の中で、ただ1人打てなかった自分。 
厳密には「打たなかった」が正しいが。一昨年の暮れ、1人で楽しめたから譲ったんだよな。 
結果的に、3台あったスペックAを、はたはたさん、先生、神様が並んで打てた。 
MR氏も他店で打ったそうだが、自分だけコンチ3と対戦し、そして朽ちた(苦笑) 
コンチ3もなー、結局ラッシュ引けずじまいだったしなあ。コイツともまた、リベンジしないとな。 
まあ、コンチ3は今は置いといて――やっと会えた、スペックA。残りの3時間半が、楽しみで仕方がない。 
お店のおばさんにお願いして、スペックAの電源を入れてもらう。ああ、やっと打てるんですね。 
  
 「それでは、楽しんで下さい」 
 「ありがとうございます。心ゆくまで堪能します」 
  
今日、自分がスペックAを打てるのは、先日にはたはたさんが予約して下さったから。 
このゲーセンは、出玉の共有はできないけど、来店ポイントの共有(他人のポイントでの予約)は可能。 
で、はたはたさんが、ポイントが貯まったから誰か打たないか、と言ってきてくれたわけ。 
GW前にそういう話があったのだけど、立候補したのが自分だけだったので、今日めでたく打てることになった。 
そして、打ち始めること48G。久しぶりにプベプ(プラム・ベル・プラム)と再会。 
そういや、ここから小役揃ったことないんだよなー。ベルさえハズれれば確定だが、今回は? 
  
しっかりハズれるベル。めでたい。
  
しかし、フラグは残念ながら、バケ。まあ、あと3時間強はあるし。じっくり楽しもう。 
実は今まで、スペックAは「順押し、適当打ち」で楽しんだことがなかった自分。 
その楽しみを知ることなく、スペックAと別れてしまったことが、昨年は寂しかった。 
だが、今はこうしてまた、対峙できている。もちろん、適当打ち全開で楽しんだ。 
  
エルレボに継承された、ダブテンハズレ。しかし、これまたバケ。
  
(この出目は、中の時点で2確らしい……忘れてるというか、そもそも知らないというかw) 
この後、神様からビタった(BIG)と言われて、BIG中の「ド・ミ・ソ♪」を共に堪能。 
自席に戻り、「さてこちらは、いつBIG引けるんかのう」と思いながら、立ったままレバーを叩いて適当打ち―― 
  
――ありゃりゃ?
  
えっと何やら一直線に並んでます。入ってますかそうですか、めでたいですね。 
敢えて3枚掛けで回して、しばらく成立後の出目を楽しむ。バケではなさそうだが、7もスベるなーw 
で、いよいよ7を揃えてみると……BIG。相変わらず、いい音だわー。 
個人的には、成立G限定のプレミアBGMよりも、通常BIGの方が(ファンファーレも込みで)好み。 
エルレボは赤フラッシュがあるから、成立G限定の方がカッコイイと思うけどね。 
BIG中は、ハズシ(中リール枠下に、白7をビタ)が相変わらずキツかった。 
昨日のハイリミもそうだけど、枠下に目押しってのが、どうにも苦手なわけです。 
というのも、ほら。座高が高いからw どうしても、枠下に狙ったつもりが下段に止めちゃうわけで。 
中でミスったら、左リールでプベプのプ(下のプラムねw)をビタ押しすることで、回避も可能。 
以前は、それなりに慣れていた覚えがあるけど……んー、中リールの目押しを頑張るか(苦笑) 
とりあえず、最初のBIGは完走できた。あまりベルが落ちなかったけど、獲得枚数は454枚。 
これだけ取れれば平均以上かな。今後もこの調子でいけば、BIG中は何とかなるか。 
この後は、53G、117G、44Gと結構な早さでBIG3連を引く。 
おかげで、持ち玉にある程度の余裕ができたので、成立後も回して見たい出目を堪能しまくった。 
  
  
その一例、スーパーチェリー。右はやっぱりゲチェナで。
  
左の写真が斜めから撮影しているのは、当初はこれをトップ絵にするつもりだったから。 
告知ランプもちょっと見える角度で、いい絵になったと思ったんだけどねー(ちなみにBIG)。 
しかし、それをここで見せているということは……つまり、この後にもっといい絵が撮れたわけです。 
果たして、どんな絵が撮れたのかは……この後の、お楽しみ。 
  
【ドラマメーカーズ】 
ダブル先生は結局、この日はずっとビッパルを打っていた。 
当初の予定では、自分の隣でトリコ(96)を打つはずだった先生。 
しかし、思いの外ビッパルで楽しめたようで、今後も機会があれば打ちたいと言っていた。 
  
念願のBIG。7が輝いて見えますww
  
ちなみに先生、記念すべきビッパルの初BIGは生入りだった(右を狙ったら揃った)とか。 
ぜひ、その場に立ち会って様子を見てみたかったが……何はともあれ、おめでとうございます。 
自分の方はというと、相変わらずプベプの調子(?)がいい。 
ビタ停止しようが、スベってこよう(4コマスベリ時は1確に昇格)が、小役が揃う気がしない。 
そういや俺って、今の今まで、プベプから小役揃えたことないや。 
  
今日は、プベプにお世話になりっぱなしでした。ビバ・プベプ。
  
思えば、自分のスペックA初打ちも設定6(公開アリ+4時間制限)だったなあ。 
しかし、終わってみれば、設定6の確率をやや下回ったボーナス回数しか引けなかった。 
収支的にも勝ったとはいえ、ほんの僅かな額。あの頃から強敵だった、オーイズミの名機スペックA。 
今のところは調子がいいけど、いつ出玉が飲まれるか分からないかも―― 
  
  
  
――ベットしようとして。いや、ベットして、はじめて。はじめて、目前の現実に気が付いた。 
なぜ、この出目に気が付かなかったのだろうか。そこまで、惰性で回していたのだろうか? 
以前の自分なら、これほど感銘を受けることはなかっただろう。しかし今は、先生や神様から教えてもらった―― 
  
 「うおっ、うおぉっぉぉお、おおおわわああおおぉぁっ!!!??」 
  
オフ最終日。ここにきて、オフ最大の衝撃の出目を、目の当たりにした。 
息を呑んで写真を撮り、それをはたはたさんや神様、先生に見せに行く。 
  
 「うおっ、凄ぇ!!」 
 「マジで? 凄いねコレ」 
  
「まだ回してないよ」と言って、実際に先生に見てもらう。 
彼もまた感銘した、その出目とは――とくと、ご覧あれ。 
  
  
  
  
  
  
中リール、リベチェ(リプレイ・ベル・チェリー)。エルレボでいう、「リスプ」に相当する中リール最強出目。 
そして右には、ゲチェナ。枠上ベルからのリチェプでもいいけど、美しさを考えてこちらを推したい。 
その上、左上段にしっかり白7と、対角になっているのがまた美しい。 
(加えて、左右だけでは2確でなく、あくまでリプハズレ目。それをリベチェが否定……あああ)
以前はリベチェを知らなかったので、今日は1度は出したいと思っていた。 
そしたら、まさかこんな形で……いや驚いた。フラグはしっかりBIGでした。めでたい。 
この後も、4フラ放置で遊んでみたりと、心ゆくまでスペックAを堪能してました。 
(ちなみに結果は、アヤしい出目→次G通常出目→ベットでドシューンww) 
一方、神様はウィンクルからセンチュリーに台移動。 
今や、すっかり2号機好きな北斗世代。しかし、センチュリーには随分と苦戦していた。 
  
 「エンパイヤのセンチュリーが、設定8だったんじゃってくらい、引けません」 
  
いや、大根のセンチュリーは正真正銘の設定6ですよ。神様。 
どうやら彼は、逆境に置かれてないと、その真の力を発揮できないらしい。そう、例えばエルレボとか。 
やっとプナチェナしたー、と言われて動画を撮るも、残念ながら揃うのはピエロ。 
もいっかいキタ――、と再度立ち会うも……ピエロ。ジャグラーの神でも取り憑いたのでしょうか? 
その上、2回目のピエロを引いた直後のこと。あろうことか……な、なm 
  
生入り(ryだという神様。笑顔は営業スマイルです。
  
プナチェナじゃねー、とか嘆いていた神様だったが、1度引けて満足したのか再び台移動。 
しかし、その移動先は、あろうことか最強の敵だった! 
  
 「……いいの? 辛いよ、その道は?」 
 「はい。まだBIGも引いたことがありません」 
  
バケしか引けたことがないというその台とは、コンチネンタル3。 
自分もラッシュ引けてないのよねー。最後に打ったのは、昨年の予備校だったかな……。 
神様が無謀な闘いを見せる中、はたはたさんは自分の隣に移動してきた。 
  
 「今日のMr.Doは、あまりにも弱すぎます」 
  
と言って、打ち始めたのはプラズマアタック。聞くと、これが初打ちだそうで。 
自分も見たことはあったけど、遂に打たなかったなー。当時はアルゼ大嫌いっ子だったから……。 
大量獲得系であるらしいことと、謎の演出が発生することくらいしか分からん。 
さっきまで前任者が打ってたけど、BIGを引けずじまいで「分からない」と連呼していた。 
何たって、ボーナス絵柄もテンパイしてないのに、下部の「CHANCE」ランプが点灯するわけ。 
だからといって、それがアツいというわけでもなさそう。全くもって、謎。 
まあ、「何も分からない台」を自分なりに研究していくのも、楽しみ方の1つだとは思います。 
いずれにせよ、まずはボーナスを引きたいところには違いない……かと。 
  


  
自分のスペックAが、ちょっとハマってきたかなー、と感じ始めた頃。 
満面の笑みを浮かべて、ダブル先生がやってきた。 
  
 「オレV、出しましたよ!」 
 「マジで? まだ見れる?」 
 「はい。まだ、回してませんから」 
  
そう言って、見に行ってみると――確かに、オレンジVが停止していた。 
左右中段もしっかりプラムで、NGではない。先生は続けた。 
  
 「(オレVが)出た時は、思わずガッツポーズしちゃいましたよ」 
  
その気持ちは、よく分かる。いや、彼にとっては自分以上に大きな意味が、このオレンジVにあるだろう。 
昨年GWに打った時は、遂に引けなかったビッパルのBIG。 
できればケツテンと、オレVは出したい――そう、臨んでいた先生だったが、見事に達成した。 
  
 「ただ……ちなみに、オレV。鉄板じゃないから」 
 「…………マジで? 左右中段プラムでも?」 
  
うん、と首を縦に振ると、同時に先生の顔が青ざめた。 
自分も最初は知らなかったけど、実際に昨年3月にスルーしてるからなー。 
しかし、このオレVは見事にBIG。7を揃えて、さすがに安堵するダブル先生。 
(なお、この時のオレVは、12代目トップ絵として掲載しています) 
自分でもオレV出したかったけどなー……今回は、引けなかったからなぁ(苦笑) 
アマリリスを堪能する先生を後にすると、今度は神様が、ニコニコして後ろからやってきた。 
  
 「ツボさん……どうやら、やっちゃったみたいです!」 
  
何をやったのかは、彼の表情と、その出目を見てすぐに分かった。 
正直「羨ましい」の一言ではあったが、事実を確かめようと様子を見守ることにした。 
そしたら、すぐにアレが揃う……いや、見なかったことにしようww 
しかし、自分が現実を否定している間にも、リール上では幾度もバケとBIGが否定される―― 
  
要するにセb(ry。彼の表情が、その嬉しさを物語っている。
  
まあ、この初のセブンラッシュが、シングル11回で素パンクするあたり、いいオチにはなった(苦笑) 
とはいえ、未だBIGは引けずにラッシュを引くとは……自分でいう、初代アラジンみたいですな。 
そういや、俺の初アラチャンも、シングル数回で終わったっけな……儚かった……。 
儚いといえば、はたはたさん。そして自分。しばらくは、何も引けない状態が共に続いた。 
その均衡を破ったのは、はたはたさんだった。一瞬、目を丸くした彼は顔を伏せた―― 
  
分かりにくいけど、右上がりにBAR・BAR・7。つまり生いr(ry
  
今日はよく生入りしますね、皆さん。そういや自分はなかったかな……生入りは。 
このBAR・BAR・7(もちろんBIG)、隣で聴いていると、BGMは結構格好良かった印象を受けた。 
BIGの消化手順はというと、初打ちなはたはたさんは知る由がない。それは自分も同様。 
しかし、ハズシのポイントや小役の取り方などを、BIG中に模索していく。 
初打ち機種ってのは、こういうところが面白いんだよね。自分で攻略ポイントが見つけられると、なお楽しい。 
彼は最初のBIG中に、何とかハズし方も見つけることができた。獲得枚数は603枚(だったかと)。 
ベル(10枚)も落ちることを考えると、プラズマで600枚超えって凄いんじゃないかしら。 
それに対して、こちら。何とか500枚超えを狙いたかったんだけど……肝心のBIGが引けない。 
昨日もホロQやハイリミでハマったってのに、今日もスペックAでハマるのか。弱いなー俺。 
結局、644G。さほど深くないとはいえ、設定6と分かっている状況では、やや辛いと思えるG数でフラグ成立。 
これがBIGで、ホッと一息。せっかくだから、今日初の1枚掛けで揃えると、見事成立G。 
せっかくの成立Gだから、と動画も撮ってみた。保険ハズしもしてるけど、勘弁してちょ。 
その後もポツポツと引けてはいたけど、その全てがバケだった。 
まずいなぁ、今日は15時に大根を出る予定なのに。もうすぐ15時になっちゃうよ。 
時間は迫っている。しかし、せめてもう1回BIGは引きたい。 
自分の腕時計は、3分ほど進めてある。その時計の針が、ちょうど15時を指した、その時―― 
  
……んっ?
  
ゲチェナ。今日はとにかく、プベプとゲチェナが多かった。 
これが最後か、と動画撮影を開始。まずは腕時計を写して、目前の出目へと続けてみる。 
そして、さあ運命のフラグ判別は――というと、Ba☆Keでした♪ 成立Gだったけどね……。 
しょぼん、とする自分。バケを消化して、さて帰るか……いや、出玉が中途半端すぎる。 
下皿には、約200枚程度しか残っていない出玉。これを飲ませて、帰るとしようか。 
もちろん、その間に何とかBIGを引きたい――という野望はあった。が、果たしてそれは叶うのか? 
  
【最後の試練】 
15時を過ぎても、まだしばらくはスペックAを打ち続けた自分。 
一応、余裕を見た上で「大根を15時に出る」予定にはしていた。 
しかし、16時に出ると間に合わない。遅くても、15時半には出たいと思っていた。 
そんな心配とは裏腹に、いいペースで筐体内に吸い込まれていく出玉達。 
そして、いよいよ最後の3枚になったか――と、改めてリールを確認する。 
  
「あっ」
  
プベプ+右リール最強出目……まだ歴史は、俺を必要としているらしい(大袈裟) 
冗談抜きで、ラスト3枚。証拠に動画も撮りました。時間は……多分、大丈夫(苦笑) 
  
 「それで(BIGが)引けなかったら、きっとスペックAに認められてないんですよ」 
 「全くですわ」 
  
はたはたさんの言葉に同感しながら、祈るようにフラグを判別する。 
そして、センターラインに揃ったのは――BAR。ドシューンといいながら、婆が揃う。 
  
 「アレー」 
 「えー……」 
  
一方、はたはたさんは順調にBIGを引け始めていた。
  
呆気に取られる2人。成立Gがせめてもの救いだったのかもしれないが、まだBIGは諦められない。 
せめて出玉はなくそうと、再びスペックAを回し始めた。先生は既にヤメたらしい。 
時折、こちらを見に来ては気にしていたようだ。すまん先生、もう少しだけ追わせてくれ。 
バケ後から64G。再びバケ――いつしか、バケの回数がBIGを3回も上回ってしまった。 
  
 (せめて――もう1度、BIGが引きたい) 
  
飲まれるのが先か、引けるのが先か。はたまた、時間がなくなるのが先か。 
今日のスペックAは、予約台。一般開放台ではないので、自分がヤメた後は電源が落とされる。 
しかし、そこを何とか神様に打たせてあげたいと、はたはたさんはお店の人と交渉しに行った。 
そんな時。最後のバケから32G目で、もう何度目かのゲチェナが降臨。 
時刻は15時14分だった。それだけを確認し、他は何も考えずにフラグ判別をする―― 
  
BIG。成立Gでした。
  
最後に何とか、自分の執念が勝ちました。粘ってよかった。 
BIG中は華麗にハズしをミスって(大笑)、即ヤメ。神様を呼んで、後続者に任命しました。 
そして、最後にお店の人とハリセンボンさんに挨拶して、先生と2人で大根を後にした。 
新宿まで立ちっぱなしだった電車の中では、この8日間の出来事が軽くフラッシュバック―― 
――は、特にしなかったような(苦笑) まあ、また近いうちに行きたいと思います。大根も、エルレボも。 
エルレボは次回が最後だけど……有終の美を飾れるかな? 
  


  
新宿に到着してからは、先生がご両親にお土産を買うというので、しばらく待機。 
そして、改めて山手線に乗り換えて、やがて品川駅へとやってきた。 
階段を上り、京急線の改札前へと歩を進める。此処が2人の分岐点、この長かったオフも終わる。 
  
 「それでは、お疲れ様でした」 
 「ええ、本当に」 
  
そう言ってハイタッチを交わし、それぞれの帰路に着いた。 
帰宅後、はたはたさんからメールが届き、大根に残った2人も無事終了したとのこと。 
はたはたさんと神様は、共に1G連(B→B)を達成されたそうな。 
最後まで見せ場があって、楽しいオフでした。また次回も、楽しくできたらいいですね。 
  
1年前。みなし機がホールから消えてからは、もう大規模オフなんてできないだろうと思っていた。 
しかし、大根のような場所があれば、いつでもあの頃に戻ることができる。 
それを身をもって知れたことが、今回の最大の収穫だった。 
楽しかった、あの頃に――また、みんなで戻れる日はやってくる。きっと。 
 
 
 
機種名 投資額 BIG REG 回収額 収支
ダイナマイト -- 1 0 -- --
スペックA -- 6 8 -- --
 
 
 
執筆所要時間:5時間50分