帝国侵略記

ファウストデー Final

〜 2006.3.18 - 3.21 〜
 
 
3/20(月) 
ファウストデー。 
それは、初めて明にタイトルされたDream Messiahのオフ会だった。 
2002年8月7日に第1回が開催され、それから早4年が経とうとしている。 
記念すべき第1回は、管理人であるGthさんが北海道から参加された、貴重なオフとなった。 
それまでは、ファウストに対する評価がまちまちだったGthさん。 
そんな彼に、自分が身を持って枠上白7の魅力を体験させたことは、未だ記憶に新しい。 
BIG11回(赤6青5)で-48k。それが当時の、自分の戦績。 
しかし、ファウストの素晴らしさがGthさんに伝わったのを確認できただけで、心底満足だった。 
  
 「勝ったから言うわけじゃないですけど、ファウスト面白いですね」 
 「通常時に枠上白7が止まったら、小役が揃う気がしなかった」 
  
彼が楽しそうにそう言ってくれて、自分の-48kという負債は報われた。 
あと、今となってはオフ参加常連のダブル先生が、初参加となったオフも当時のこと。 
そう。今思えば――色々な意味で節目となった、第1回ファウストデー。 
気が付けばその後も毎年夏の恒例オフとなっていたファウストデーは、毎回参加者が楽しめていた。 
だが、件のみなし機撤去の規制により、近年は開催中止を余儀なくされていた。 
仮に設置店を見つけても、置いてあるのは1台だけ。 
それでも打ち続けてはきたが、やはり名機は仲間と共に打って楽しみたいもの。 
そんな折り、伝説の聖地エンパイヤに、ファウストが複数台設置されているのを知った。 
  
 (また、あの楽しさを味わうことができる――) 
  
いつものメンツで、いつも打っていたあの台を。 
そう思うと、エンパイヤに行くと心に決めた時から、心が躍って仕方なかった―― 
そして、昨夜。就寝前、一部屋に集まって4人で話していた時のこと。 
  
 「明日、自分は例え投資が100kを超えても、終日ファウストを打ち切ることを誓います!」 
  
と、声高々に宣言した。久しぶりのファウストデー。せっかくだから、最後まで堪能したい。 
最高の時を、再び。待ちわびたこの日――文字通り、夢にまで見た日は、もうすぐそこだった。 
  


  
【失われた時を求めて】 
3日目。 
どう起きたかは覚えてないが、気が付くといい時間だった。 
慌ててトイレに行き、支度をする。ああ、そういや今日で宿を出るんだっけ。 
外に出る準備ができて、一行は1階へと降りていく。今夜はどこに泊まろうかな。 
  
アントニオ猪木様。
  
この色紙は、1階に降りた所に飾られていたもの。 
下の写真から察すると、かつて全日本プロレスが、この近くで合宿したことがあるのだろうか。 
他にも何人か、有名人の色紙や写真がありました。結構穴場なのかな、ここって。 
実際、我々からしてもエンパイヤに近くていい所。穴場に違いないな。 
各々、1泊4200円の宿泊費を払って外に出る。今日もいい天気だ。 
かと思えば、よく見るとチラチラと雪が降っている。昨夜から降り続けているのだろうか。 
そういや、昨日も朝はあんなにいい天気だったのに……夜は一転して雪。 
そう、ここは東北。忘れてはならない。気を許せば、いつ厳しい寒さが襲ってくるか分からない。 
それにしても、宮城って岩手の隣県(南)だったんだな。知らなかった。 
  
つい撮ってみた。
  
この日は、エンパイヤに行くまでのルートを変えてみました。 
国道4号線沿いに歩くよりも、東よりの道の方がエンパイヤに近いのでは……? 
そんな説が、一行の中でわき起こったのです。 
  
 「昨夜、ハイサイさんの車でこっち通ったじゃないですか。こっちの方が近いのでは」 
 「エンパイヤもこっち寄りにあったと思いますし。試しに行ってみましょう」 
  
はたはたさんとダブル先生にそう言われ、歩いてみること約30分。 
確かに昨日より早い……が、そもそも昨日より歩くペースが速かったような。気のせいかな。 
  
途中で見つけて、思わず激写。しかし、何て所なのか。
  
とりあえず、腹ごしらえにと昨日同様マックで朝食。 
それから、10時ちょうどにエンパイヤに着くよう向かうと…… 
一行が着くのと同時に、えらいスピードで社長さんの車が駐車場に飛び込んできました。 
一瞬驚いたけど……これはツイてる。直後に、素直にそう思った。 
なぜなら、今日、この日。今オフのメインイベントを、10時から開始できるわけだから。 
間もなくして、社長さんの挨拶と共に開店。遂にファウストデーが解禁される。 
裏口からファウストのある場所まで、怪しく、ケツを大きく振ってスキップする変態、いや自分。 
よほどテンションが高かったんだろう。今思えば、何でこんなことしたのやら……と。 
スキップが激しすぎて、ファウストの前で危うくコケそうになったのはここだけの話w 
  
ファウストデー参加者の面々。
  
ファウストはあいにく3台しかないので、はたはたさんは右隣の関候に着席。 
今日、ここに来るまで何を打つかと随分悩まれていたようでしたが、ダブル先生の推奨で決められたようです。 
そして今日もまた、お店からコーヒーの差し入れを頂き(ありがとうございます)、さあ。いよいよ――スタート! 
  
【思えばあの時もそうだった】 
  
 「ツボさん。今日のファウストデー、一体誰が最初に引くと思います?」 
  
エンパイヤに着くまで、ダブル先生は唐突にこう訊いてきた。 
その問いに、自分は迷わず答えた。が、彼もまた、即座に続けてきた。 
  
 「そりゃもちろん、俺に決まってるさ」 
 「ええ。自分もそう思いたいのですが……ひょっとすると、場の空気を読まない彼ではないかと」 
 「岡山の、彼……か」 
 「そう。第1回でもそうだったでしょ?」 
  
そうか。第1回も……確かに、そうだった。 
わずか投資2本でゲチェナ、それがハイパー、更には連荘―― 
その上、白7のハイパー確定アクション付き。結果的にも勝ち頭という戦績を納めたMR氏。 
対して自分は、初当たりまでに20本を要するという失態。ハイパーだったのが救いではあったが。 
そんな当時の有様を思い出すと――途端に、このMR.ICBMという男に勝てる気がしなくなってきた。 
……いや。あの惨劇は過去の出来事に過ぎない。今回もそれが繰り返されるとは限らない。 
自身を奮い立たせ、今という時に集中する。そして、全員同時に朝イチの1G目を開始した。 
実戦開始時刻は10時06分。今日も開店直後に入店した客は、我々しかいなかった。 
静寂漂う空間に、特徴あるファウストの停止音だけが響き渡る。 
そのうち、他の客が数人やってきたが、設置機種を見ては驚き、その場に佇んでいるのが感じられた。 
ああ。しかし……本当に今こうして、みんなでファウストを打ってるんだな。懐かしいや。 
一瞬、そう気を許した。いや、気を許したからといって、他人のヒキがよくなるわけではない。 
ただ、気が付くと隣の男が――MR氏が引いていた。歴史は繰り返した。 
この時、ダブル先生が苦笑していた、かもしれない。正直、あまり記憶に残っていない。 
ともかく、先を越された。先生の予言は当たった。この事実は変わらなかった。 
モチベーションが下がる。当のMR氏に言うと悪いが、かなり意気消沈した。 
ファウスターの名に賭けて、1番乗りしたかった……その夢は潰えてしまった。 
  
  
  
……だが、しかし。 
  
  
  
初当たりを引いて、俄然モチベーションが上昇した。 
厳密には、その初当たりを察知した出目に対して――だった。 
  
* ファウストデーFinal・その1 *
  
時刻:10:34 C-BIG 枚数:24x 投資:9k 
ハサミ打ち、だったと思う。左は当然ビタ止まり。 
自分が溺愛して止まない枠上白7から、スイカ濃厚な右上スイカが停止。 
しかし、それでもまだ結果が分からないのが、枠上からのハサミ打ちの楽しいところ。 
中を止めるとご覧の通り。上段ならまだしも、下段にスイカが落ちてきた。 
  
 「こっっ、これは! 俺がこの世で最も愛している2確!!」 
  
叫び声に近い声で、そう言ったのを覚えている。 
まあ、2確といってもそれは順押しで、なんだけど。しかし、この形はハサミ打ちでも美しい。 
この出目はぜひ撮っておきたかったので、しょっぱなから満足できた。 
――だが、それはほんのひとときのことでしかなかった。そう、自分は青だったのだ。 
揃える前に満足してしまった。その結果がコレ。今回も氏に完敗か……? 
満足という感情は一転して、不安でたまらなくなってきた。まさか、俺が青スタートとは―― 
  
* ファウストデーFinal・その2 *
条件:生入り
  
時刻:10:43 C-BIG 枚数:35x 
早々と引けた。が、青再来。その上、生入り。恥の上塗りでもした気分だ。 
獲得枚数が35x枚(カウンターには表示されないため、左下の7セグで確認)だったのが救いだった。 
しかし、このわずかな「癒し」をかき消したのも、またMR氏だった。 
それは、自分が2回目を引いた直後のこと。突如、彼の表情に異変が起こる。 
何だよと右に顔を向けると……おっおお前ー!? 
  
枠上に狂喜するMR氏。
  
枠上白7からのベルテン。それもいいよね。ファウストの2確は美しいものばかり。 
しかし、何だってこの男が先に出すのかな……そして、やはりというか赤連してるし。 
一方、ヒキ強で知られるダブル先生は、珍しく出だしから苦労していた。 
そういや、引けない時は全く引けないからなぁ。彼は。 
まあ、その分引ける時はサックリと引き続けるわけで……憎たらしく思えるほどに。 
そう。例えるなら昨日のように、ね。 
  
だが、この図式――氏が(珍しく。ここ大事w)赤連。先生が(これも珍しく)苦戦。 
そういえば、第1回の時もそうだったよなぁ。てことは、今回も俺は……? 
いやいや、勝負は最後まで分からんよ。だってまだ、始まったばかりだし。 
  
* ファウストデーFinal・その3 *
条件:第3停止後フラッシュ
  
時刻:11:02 C-BIG 枚数:28x 
持ち玉で続いた……のはいいものの、またしても青。ここは我慢しなくては。 
それにしても、このベルテンハズレというチャンス目。これもまた、ファウストを語るには外せない。 
後継機(厳密には違うが)のメフィストではリーチ目に格上げされている、このベルテンハズレ。 
体感的に、4回に1回はボーナスというこの出現率も、絶妙な確率だと思う。 
演出なしで出現し、次Gには高音テトラ――なんて起こったら、もうもらったようなもの。 
他にもこのように、第3停止後に、密かにフラッシュするパターンもある。これもまた、いい。 
……あ、そうそう。ベルで思い出したけど、ファウスト唯一の技術介入も挙げておこう。 
  
複合15枚。
  
ファウストは、小山+小谷のラインを含む7ライン。よって、この形はベルの複合で15枚の払い出し。 
通常はもちろん、ベルは1ラインにのみ揃うので8枚となる。では、複合にするにはどうすればいいか? 
答えは――左にベリベを狙う。ただそれだけ。あとは、1/2の確率で複合揃いの制御が選ばれる。 
もっとも、ベル成立時にベリベが停止するのも1/2の確率。つまり、ベル成立時の1/4で複合が取れる。 
ただし、常にベリベを狙うとチェリーを完全に取りこぼす――そこで利用するのが、テトラ。 
ベルナビが出れば分かりやすいが、他にも回りっぱ、高音(赤水晶を除く)はチェリーの可能性はない。 
そんな時にベリベを狙えば、高音テトラでベルばかりでも楽しみはできる。 
さて。本日出だしの悪いダブル先生ですが、投資17本にしてようやく初当たり――が、ハイパー。 
  
ようやく引けた先生。出目は……眩しすぎて不明w
  
まあ、彼の場合は初当たりが遅かったから。これくらいの優遇はないとね。 
――と、この時は素直に思っていた。やはり、気を許してはいけなかったんだよなぁw 
何たって、彼は先生。知識も豊富であり、ヒキも――時には、残虐的といえるほどに――強い。 
  
* ファウストデーFinal・その4 *
条件:低音テトラ
  
時刻:11:16 C-BIG 枚数:27x 
割と今度も早かった。そして、今度も青かった…… 
低音スイカ。ほぼ0確となる、ファウスト最強の小役ナビ。 
もっとも、本当に最強なのは高音スタート→低音ストップ(ナビの小役は問わず)だが…… 
記憶によれば、この低音スイカがガセったことは、この6年間にはなかったはず。 
でまあ、この時もしっかりとスイカを蹴ってくれたわけであります。うひ。 
  
* ファウストデーFinal・その5 *
  
時刻:11:31 C-BIG 枚数:27x 
またしても早めに……しかし、またしても……青。 
いやあ、順押しで(白7蹴った上で)スイカテンパイした時は、ちょ〜っと、焦ったけど。 
何の、こういうのは気合いでハズすわけですよ。でも、個人的には右上白7の方が美しかったなあ。 
さて。ここまで自分は5回引いたわけですが、氏はようやく3回。先生も同時に追いつきました。 
  
隠れてるけど、右(ダブル先生)も赤。
  
しかし、問題はその色なんですけど……何で2人とも全赤なの? 何で俺が全青? 
おいおい、どういうことだよ青神様? 青神ってったらMR氏の役目なんじゃないの?? 
もし。もし、今回の青神が俺なのなら……まさか、次も青なのか……? 
2人が引いたBIG総数は、既に6回。そしてその6回分、青神は青として引く。何て過酷な運命。 
この運命を、俺は打ち破ることができるのだろうか……。 
(青神様の由来については、昨年10月オフを参照のこと) 
  
* ファウストデーFinal・その6 *
  
時刻:11:59 C-BIG 枚数:27x 
ハイきた6回目の青。忌むべき青神の宿命を受け入れてしまった…… 
一体この青連は、どこまで続くんだろう。ていうかこの台、赤くなることってあるんかな? 
BIG回数では、あとの2人のダブルスコアという好成績をマークしているものの、ちょっと複雑。 
  
 「しかし、やはりファウストに愛されている人は違いますなぁ」 
  
そう言ってきたのは、まだ3回目のダブル先生。 
つまりは、もう6回目が引けていいなぁ、ということだったそうですが…… 
この後。彼の大逆襲が待っていたとは――うすうす感づいてました(大笑) 
  
例えば、コレ。ファウスト最強の変態目。順押し限定。
  
そう。気が付けば、第1回とは少しずつ内容が変わりはじめていたんだよな。 
あの時、先生は終始爆死状態(結果、最下位)だった。が、今回はどうだろうか。 
運命は、自分で切り開くもの。つまり、俺の青連も……6連で止められる。きっと。 
  


  
時刻は正午。久々のファウストデーに、心弾むのも無理はなかった。 
が、それ故に、周りに目がいかなかったという失態は事実であり、盲点だった。 
ダブル先生の隣で、関候を打っていたはたはたさん。どう見ても、天井の777Gは回している。 
しかし、引けない。つまりはストック切れ――いや、「過去に稼動がなかった」と見るべきか? 
遂に投資は30本を超え、更にしばらく回してようやく告知。 
これがBIGで、早めにバケへと繋がる。まずは安堵するファウスト組一同。 
しかし、これ以上の連は期待できないということで、彼は標的をイプシロンに変更。 
自分の隣に移るはたはたさん。聞くと、昨日軽く打った程度で彼もほとんど知識がないらしいが―― 
  
* ファウストデーFinal・その7 *
  
時刻:12:52 C-BIG 枚数:32x 投資:5k 
えっと……? 1時間ハマった挙げ句に7回目の青。この仕打ちは一体? 
目前に現れた美麗目とは裏腹に、このやるせない気持ちはどうしたものか。 
こんな自分に対して、追い打ちをかけるのはやはり、我等がダブル先生。 
やはりこの男、最強。そう、氏を軽々と抜き去りもう6回目。しかも全赤――出玉面でもトップに立つ。 
先生に抜かれたMR氏は、4回目にして遂に青に転落。 
今日初めて、自分以外の台が青くなった……それはそれで、何だかブルーになりますね。 
ん、俺ってば今シャレ言った? いや、そんなつもりはなかったんですが……ごにょごにょ。 
しかし、この状況は何とか打破しなくては。まずは先生の勢いを絶つ(自分の勢いは?)。 
  
 「こうなったら、悪のパワーを発動させる必要があるなぁ……」 
  
そう言って、自分の台から青の力を抜き取り、先生の肩に擦り付ける自分。 
悪のパワーについては……主に2000年度の日記に記載されてますが、ここでも解説をば。 
一言で言うと単なる妄想なわけですが、これが意外と効果覿面で、当時は周囲から支持すらあったもの。 
つまりは、自分の気に入らない、あるいは勢いを落としたい相手を「呪う」わけです。 
いやホント、これだけの話。でも意外と効く。「オカルト」という言葉が存在するのも伊達ではないって話。 
でまあ、ね。実際、この後にダブル先生が、7回目を引いたわけですよ。 
  
 「大丈夫。俺が悪のパワーを与えたから、青に転落してるはず」 
  
自信満々で呟く自分。そして、結果は――そう、青なわけですよ!(大笑) 
しかし、この結果は彼が6回目のBIGを引いた時点で確定していたこと。 
そのことを、当然ダブル先生も知っていた。が、これは気分の問題。そう、お互いに。 
  
 「言われた通りになって、何だかスゲー悔しい」 
  
対してこちらは、してやったり、みたいな。大成功でした。 
で、ここからが悪のパワーの凄いところ。コイツは別名「横○り40萬」とも呼ばれてたりします。 
つまり、相手の勢いを奪い取るわけですね。で、今回は成功したってことは、当然次は―― 
  
* ファウストデーFinal・その8 *
条件:先生パワー注入w
  
時刻:13:20 H-BIG 枚数:46x 投資:2k 
しゃあー!! ようやく初の赤。こっからこっから♪ 
ちなみに、左は4コマスベリ。これだけで1確みたいなものだけど、ね。 
先生も言ってたけど、サンダーブレイクからのスベリって、アツいよね。 
なお、その先生。すぐに8回目を引いて、1回で赤引き戻し。この男はやはり……。 
MR氏はというと、まだ5回目が引けてない。気付けば先生ともダブルスコア。 
しかし、彼のダークホースっぷりは無視することはできない。いつ巻き返しが起こるか、要注意だ。 
  
【復活を兆す紅き炎】 
真のファウスターたるこの俺が、1度赤を引くと強いよ。 
自分で言うのも何だけど、これはれっきとした事実。その証をお見せしよう。 
  
* ファウストデーFinal・その9 *
条件:中押し
  
時刻:不明(3G) H-BIG 枚数:46x 
BIG後3Gでサンダーブレイク→中押しするとリプ・FAUST・白7。 
この目、昔は萎え目と思ってたけど、実は意外と……いや、かなり微妙なポイント。 
成立役はハズレ or チェ or ボーナスなわけだが、大抵はハズレ。たまにチェリーって感じ。 
ボーナスの場合、どうしても中中段白7の1確が出やすいため、この形からのボーナスは珍しい。 
……と、そう思ってたんだけどなあ。ちなみにこれが順押しなら、中の時点で2確。 
そういや、下段赤テンってのも久しく見てないなぁ。また見たいなぁ……。 
  
* ファウストデーFinal・その10 *
  
時刻:13:50 H-BIG 枚数:45x 
珍しくFAUSTを狙ってみた。左がビタなら、その時点で1確。 
ちなみにコレは、2確ではなかったりする……けど、ハイチャンス目。ガセたら萎えてよし。 
しかし、思えばFAUST狙いだと、コントロール方式を彷彿とさせる制御がある。この左ビタ1確がいい例だ。 
とはいえFAUST狙いは、個人的にはあまり好きではない。というか、FAUST揃いが好きではない。 
なぜなら、FAUST絵柄は青いから。ホントなー、これで揃えると青に転落するんだよな。不思議と。 
あと、FAUST揃いを好む人は決まってミーハーだと思う。これも個人的意見ではあるが、間違いない。 
男なら黙って白。ハイパー確定アクションを見たいがために、それだけに賭ける。 
……それがそもそも、ミーハーじゃねーのかって説もあったりするがw 
というわけで、実際1番好きなのは赤です。だって赤だし。ベットすれば赤く――なればいいけど。 
  
* ファウストデーFinal・その11 *
条件:前Gチャンス目
  
時刻:14:00 H-BIG 枚数:46x 
むおっ、枠上からトリテンキタ――!!! 成立後確定だが、何と美しい……。 
これで赤4連目。箱にも半分入ってご機嫌であります。 
ご機嫌といえば、隣のはたはたさん。イプシロンをずいぶん楽しそうに打ってます。 
さっきも、予告音+7セグにアクションなしというパターンが出て悶絶されてました。 
よく分からないけど、プレミアかな? BIGでしたが、もしかするとBIG確定演出とか。 
そのBIGも技術介入度が抜群で、本当に楽しそうに打っておられました。 
しかし―― 
  
 「今日はちょっと、早めに帰ろうと思います」 
  
予定では16時あたりまで打てるということでしたが、残念ながら予定を早められるとのこと。 
ここを15時に出る、ということは……あと1時間ですか。楽しめるといいですね。 
  
* ファウストデーFinal・その12 *
  
時刻:不明(5G) H-BIG 枚数:45x 
ちっ、中中段白7が見たかったのに……って、あれれ?? 
  
 「先生、面白い出目が出たよ」 
 「それは……リプレイも否定で、1確じゃないですか!」 
  
そう。先述もしたが、ここからはリプの可能性はなし。また、ビーナスの対応役にチェはないので1確。 
ちなみに、この時点でのスイカこぼしの可能性はゼロ。その場合は、中段にチェが止まる。 
まあ……「体験者は語る」ってヤツですわw それにしても、見たかったなあ中中段白7。 
あ、この後の演出はハープ音ではなくメテオフラッシュでやんした。赤5連目確定♪ 
その上、その5連全てが早めに続いてきてくれたのが大きい。これで先生に追いついたかな? 
だが、しかし。追いつかれれば引き離す。ダブル先生とて黙ってはいないようだ。 
普段は口数少な目の彼だが、ひとたびスイッチが入ると止まらない。 
リーチ目を出した彼は、それに気付かない3人の方に歩み寄り、 
  
 「誰だ誰だ、あんな出目を出したのは誰だ? じゃ〜ん、俺でした〜」 
  
などと言い捨てるが早いか、そのまま向かいのシマへと姿を消していった。 
不思議とテンションの高い、そんなダブル先生に対してはたはたさんが、 
  
 「……あの小僧は、ちょっと調子に乗ってますね」 
  
と、特徴ある笑みを浮かべて呟いたのが、面白かった。 
まあ、ダブル先生のテンションが上がるのも無理はない。何たって、久しぶりのファウストデー。 
まだまだ中盤にも差し掛かってないですよ。楽しんでいきまっしょい。 
  


  
――時刻は15時。別れを惜しみながら、はたはたさんは帝国を後にされました。 
結局、今日も負けてしまったわけですが、しかし彼は満足そうでした。 
  
 「さっき(店員さんに)訊いたんですけど、駅までは大人の足だと15分程度だそうです」 
  
そう言い残して、去っていくはたはたさん。やがて彼からメールが届き、無事駅に着いたとのこと。 
しかし……何でも、強風が原因で運行停止中とか。マジで!? 
そのうち動き出したそうですが、1時間40分遅れの運行だとか……大丈夫かしら? 
大丈夫かといえば、自分のファウスト。またハマりだしたよ……次はいつ引けるかねぇ……。 
無音もスルーしちゃったし、引けない時は引けない。それがファウスト。厳しいっすわ。 
  
* ファウストデーFinal・その13 *
条件:高音テトラ
  
時刻:15:43 H-BIG 枚数:45x 
だから、中中段白7が見たいんだって!ww 
自分にしては珍しく、中押しの連発。しかし、1番見たい中段白7は見れず…… 
これはこれで、いい絵ではあるんだけどね。ちなみに中上段白7は、スイカ or ボーナス。 
上段は結構出るってイメージだけど、何も今出てくれなくってもいいのにさ。むー。 
しかし、この後。白7で揃えてハイパー確定アクション出現! 満足でした。 
  
* ファウストデーFinal・その14 *
条件:第3停止後フラッシュ
  
時刻:16:10 H-BIG 枚数:47x 
本日2回目の、この形。できれば、ベル・ベル・FAUSTの確定目が見たかったが。 
それはともかく、これで赤7連目。ようやくイーブンに戻したよ……長かった。 
しかし、出玉はさっきのハマリで随分と削ってしまった。そしてそれは、実は3人ともそうだった。 
そこから先生は何とか引き戻したって感じだけど、MR氏の追加投資はちょっと辛そう。 
最初の勢いは一体どこへ? 俺が吸い取った覚えはないのだが……。 
そんな彼が、何度目かのBIGを引いた時。面白いことをやらかした。 
  
BIG中チェリー(1/819.2)。
  
忘れた頃に落ちるんだよな、このチェリー。そういや第1回では、Gthさんが引いてたっけ。 
確か、ちょうどJAC INしようと順押しして……止まったのはチェリー。結局はパンクしなかったはず。 
なお、この後はダブル先生も引いてました。落ちる時は落ちる、BIG中チェリー。 
しかし、見せ場としてはやはり、BIG中スイカ(1/5461.3)を引いてほしかったなあ……。 
先生は引いたことあるそうですが。俺はないんだよなぁ、JACハズレ(1/65535)は引いたんだけどな。 
まあ……引いたからといって、特典は全くないわけですが。自慢できるくらいしかね。 
  
* ファウストデーFinal・その15 *
  
時刻:16:22 H-BIG 枚数:44x 
ハサミ打ちして、ゲチェナが止まって「あっ」と思った時には、既に中も停止。 
つまりは演出なし。やっぱりコレが最大の魅力ですよ、演出なしからのリーチ目出現。 
なお、この次Gにはヴィーナス降臨→ハープ音でしたが、めでたくハイパーで赤勝ち越しました。 
いやいや、俺の赤連はまだ続くよ。マジで。 
  
* ファウストデーFinal・その16 *
  
時刻:16:36 H-BIG 枚数:46x 
これは面白かった。この時、隣のMR氏とほぼ同時にヴィーナス降臨→左停止。 
すると、2人とも同じ箇所→更に同時にハサミ打ち。その結果は……ご覧の通り。 
ええ、MR氏は見事に小役でした♪ しかし、このズレ目。内心、ちょっとビビった。 
  
* ファウストデーFinal・その17 *
  
時刻:17:11 H-BIG 枚数:1パン・36x 
17回目にして初パンク。こんな展開は、ちょっと珍しいかも。 
この2確からは直接揃えず、色々と演出を堪能した覚えが。でもSPサンダーは見れなかった……。 
で、揃える時は赤を選択――すると、隣のMR氏も入ったという。 
  
 「ツボさん。久しぶりに、勝負しません?」 
 「よかろう……かかってこい!」 
  
いつしかから始まった、自分とMR氏との同時ベット勝負。 
これはメフィストでもやったことがあるのだが、なぜか決まって結果は同じ。 
そして、この時も結果は同じ……そう。必ず自分が赤で、彼が青。逆もないし、引き分けたこともない。 
もう何度やっただろうか……メフィストも入れて、5、6回ほど。それが全勝に終わっている。 
  
 「俺に勝とうなど、10年早えーんだよ」 
 「クッソ……」 
  
なぜかね。不思議とね……ここぞという勝負は、彼には負けないんですよ。 
ホント、何ででしょうね。 
  


  
しかし、忘れてはならない強敵が、氏の隣にもう1人いる。 
それがダブル先生。何と彼は、今日1日であり得ないことをやってのけた。 
  
成立Gで赤水晶。この日、既に3回目
  
赤水晶だよ? それを3回、単に成立後に出せといわれても難しいとすら思う。 
しかし、この男は……この男はそれを、3の3だと……それも成立Gで? マジか。 
この他にも、演出面では彼が1番多彩ではあった。例えば、ガセジャッジ出したりとかね。 
ジャッジ(テトラに7が、徐々に落ちてくるヤツ)はかなりアツい演出だが、確定ではない。 
それは全員知っていたし、自分は過去に、他人の台で見たこともあった。 
しかし、ねぇ。まさか6年ぶりに、この場で見ることができるとは思わなかった。 
あと、久しぶりといえば……これも久々に見たなぁ。5年ぶりだったかな? 
  
第1停止でヴィーナス降臨。成立後限定。
  
もちろん、この前にリーチ目は察知してある。ちなみに、コレを出したのは自分。 
成立後限定だけど、成立後にしてプレミア演出。他にも、オールキャストとかSPサンダーがそうか。 
これらのプレミアを、ここ数年見なかったのは……リーチ目を察知できるようになった証。 
ただ、それはそれで寂しく思えてしまう。しかし、これもまたファウストの魅力だろうか。 
  
* ファウストデーFinal・その18 *
  
時刻:18:21 H-BIG 枚数:1パン・32x 
ついベットしてテトラが暗くなったけど、これはベル・スイカのツインナビ。 
しかし、これまたスイカがテンパイして、ちょっとドキドキ。隣の2人にも煽られた。 
  
 「その形は、アヤしいんじゃないんですか?」 
 「スイカ揃っちゃうんじゃないの〜?」 
  
しかし、執念でハズしたよ……そう。ハズれるんじゃない、ハズすの! 
ただ、それにしても今回もハマったなぁ。その上1パンとは、ちょっと堪えたわ。 
  
【勝者は誰が】 
それにしても……ホント。こうしてまた3人で、ファウストを楽しめるなんて最高です。 
他の客もほとんどいないし、正に貸し切り状態。贅沢なひとときを過ごしてるなぁ。 
たまに1人か2人やってきて、向かいのシマでパラディとか打ってたけど……音で丸分かりだし。 
とはいえ、音で丸分かりなのはこちらとて同じ。確定時の重低音なんて、トイレからも聞こえますよ。 
まあ、その重低音が最高ではあるんですけどね。ファウストは。 
  
* ファウストデーFinal・その19 *
  
時刻:19:04 C-BIG 枚数:25x 投資:1k 
また微妙にハマり、遂に追加投資+更に青へと降格。泣きっ面に蜂とはこのことか。 
赤連は11でストップかぁ……ていうか、何で追加投資してるんだろう? 
俺、そんなに状況悪かったかな。それよりむしろ、隣のMR氏の方がよっぽど……。 
正直、訊き難い状況ではあったのですが、どうやら投資額は50k間近とか。が、頑張れ! 
もう少し耐えれば、応援が駆けつけるから。死ぬなっ。 
  
* ファウストデーFinal・その20 *
条件:演出なし
  
時刻:19:13 H-BIG 枚数:46x 
この出目が出した時、気が付けば中も止めちゃってたんだよね……。 
しかし、まだ可能性はある。右でスイカがズレれば――っと、右を止めたら上段スイカ。 
  
 「あ〜、やっちゃったか……」 
 「……ツボさん、それってフラッシュないんじゃないですか?」 
  
しかし、ダブル先生にそう言われ、ハッとする。た、確かにフラッシュしてねえ!? 
てことはスイカ否定=確定じゃないですか。更には1発で赤に返り咲き! ナイス展開。 
そして、この頃。はるばる栃木から、応援が駆けつけてくれました。そう、kaiさんです。 
実は、はたはたさんが帰られる頃に電話が入り、今日明日と空いているので――と言われてました。 
ダブル先生とは、初日は会っていなかったので久しぶりでしたね。 
さて。いよいよファウストデーも終盤。ここらでまた、一気に連荘といきたい――ね? 
  
* ファウストデーFinal・その21 *
  
時刻:20:01 H-BIG 枚数:1パン・41x 投資:3k 
ま、またハマった……そして4回目の追加投資。額が少ないのが、不幸中の幸いか。 
それはさておき、ここにきて魔法陣が見れるとは! 既に赤確定済みとはいえ、かなり嬉しい。 
ここまでMR氏、そしてダブル先生と、2人とも魔法陣出してたからなぁ。俺も! と思ってたんだけど。 
いやぁ、いいもの見れた。ありがたや、ありがたや。 
  
* ファウストデーFinal・その22 *
  
時刻:20:14 H-BIG 枚数:1パン・39x 
早めに引けた……けど、パンク続き。しかし、赤も続いたわけだし贅沢は言えない。 
これは第3停止後のフラッシュで気付いたわけだけど、実は鉄板目。枠下ゲチェナ〜♪ 
左上段白7+中中段7(色問わず)からの枠下ゲチェナは、リーチ目でやんす。素晴らしい。 
そして、ここで今日2回目のハイパー確定アクション! うれすい。 
  


  
……さて。 
終了2時間前を迎えたわけだが、1度ここらで状況を確認してみよう。 
まず、自分。出玉はせいぜい600枚程度、しかし4度の追加投資にも拘わらず、総投資額は20本。 
最初の青連で一時はどうなることかと思ったが、中盤の赤連で何とか事なきを得た感じ。 
次に、ダブル先生。ついさっきまで、BIG回数が(自分と)抜きつ抜かれつを繰り返してた…… 
が。遂に均衡を破って頭3つほど出た! 既にBIG25回。出玉は1000枚弱くらいだろうか。 
しかし、投資額は32本とのこと。収支面での逆転は、まだ考えられるはずだ。 
そして、最後にMR氏。この男、さっきまで半死人だったというのに、ここにきてまさかの猛追撃! 
やはりコヤツは無視できる存在ではなかった。一時はBIG8回の差があったのに、もう4回差。 
出玉の方も1箱と、もうこれ以上の追加投資はないだろう……と思われる。 
ただ、投資額は最多の(確か)48本なので、今日のプラス収支は難しいだろう。 
  
 (あと2時間で――BIG8回。不可能ではないが、ちょっと難しいな……) 
  
目標はBIG30回。理論上は設定1(BIG確率:1/240.9)でも十分可能だが、ちょっと厳しい。 
当初は「3人で総BIG回数100回引きましょう」とダブル先生が張り切っていたけど……苦しいなぁ。 
90、も難しい。ボーダーは80か? そうすると平均27回。それなら何とか、といったところ。 
よっし、ここからラストスパート。頑張ろう! 
  
* ファウストデーFinal・その23 *
  
時刻:20:45 H-BIG 枚数:43x 
こ、ここっ……これは!!? 我が最愛の2確! 
左はビタ。そして気付くと、既に中は停止(大笑) そんな状況で、よくぞこの出目が……。 
えっと。枠上白7の魅力をご存じない読者を想定して、今一度ここで解説を。いや、ぜひさせて下さい。 
左リールの枠上白7停止は、小役ハズレ目。また、この形からの小役は斜めにしか揃わない。 
従ってリプ・スイカハズレ目となる――が、実はリプレイの可能性があるのは3コマ以上スベった場合のみ。 
つまり、この場合は左ビタであるため、スイカ or ボーナスとなる。そして、中を止めると下段スイカ。 
もうお分かりでしょう。そう、この出目は「スイカハズレ目でスイカ単独テンパイ」であるにも拘わらず、2確! 
もちろん、左が3コマ以上スベっていても、これは2確に変わりはない。 
だけどね。スイカ or ボーナスという出目で、スイカしかテンパってない。その上、左は枠上・下に7。 
2つの7を蹴飛ばし、唯一の成立可能性を持つ小役のみがテンパイ。なのに2確……このシチュエーション。 
  
 「今日は、最高だ〜!!」 
  
と、思わず枯れた声で叫んだ自分の気持ちも、少しは分かって頂けるはず。 
……しかし、何で枯れてたんだろう。俺の声。そんなにシャウトはしてなかったはずなのに……? 
いや。自覚がないだけで、実際はしてたのかな。記憶にない……(汗) 
  
* ファウストデーFinal・その24 *
条件:低音テトラ
  
時刻:不明(8G) C-BIG 枚数:25x 
連荘したっ……と思いきや。まさか、ここに来て再び転落とは……嗚呼。 
しかし、このノーマルスイカ。「確定ではない」のが、またいい。故に激アツ。 
そして、それを知った上で、全回転中に自信満々で写真を撮る自分。それを横目で見る2人。 
  
 「分かんないっすよ〜?」 
 「実はスイカだったりするんじゃないの?」 
  
そう言われても、ボーナスを信じて止まない自分。ほら、左を止めると……上段白7! 
でもなぁ。せっかくの連荘が青だと、正直に言うと嬉しさは半分。うーん。 
あと1時間強を残して、BIG24回。27回は何とか狙えるラインか―― 
やがて時刻は21時を過ぎ、次はまだ引けていない状態。だが、隣のMR氏の勢いは凄い。 
気が付くと22回って、あと2回で追いつかれるし。更に隣のダブル先生は、現在26回。 
彼のヒキなら、30回はいきそうな感じだが……どういうわけか、その場で席を立った。 
  
 「――すいません。飲まれたので、最後にビーナス打ってきます」 
  
……な、何ですって? 先生、まさかのリタイア――あの約1000枚を、BIG1回だけで一気に飲まれたのか。 
残り1時間という状況で、さすがにもう追うことはできなかったか。彼らしくない幕切れだった。 
だが、思えばダブル先生は、自分達より1日遅れての到着。まだ他の台が打ちたいと思ってもおかしくない。 
意外な展開によって、最後はMR氏との一騎打ち。オフ最古の付き合い同士、雌雄を決しようではないか! 
  
* ファウストデーFinal・その25 *
条件:第3停止後フラッシュ
  
時刻:21:20 C-BIG 枚数:39x 
本日3回目の、このチャンス目からのフラッシュ。ベル・ベル・FAUSTが見たいのに…… 
しかし、このチャレンジは凄かった。最初は青が続いたので、意気消沈していたのだが…… 
  
 「……どうせなら、楽しんでみるか」 
  
と言いながらも、半ばヤケで右リールを夏目で隠す。そう、3択は完全に勘、いや運命に任せた。 
すると、どうだろう。逆押し、中押し。たまには(JAC IN後に)順押し――どう打っても当たる。 
確か、小役ゲームを18G消化した時点でハズシ1回、3択ミス……何と、2回(大笑) 
とにかく、3択が当たりまくる。隣のMR氏、逆隣で観戦するkaiさんと、3人で妙に笑ってしまう。 
その後、4連続でミスをするも、無事にJAC IN。これはもしかして、もしかするんじゃないの? 
  
 「先生、ちょっと。ちょっと来て。歴史的瞬間を見せてやるから」 
  
この時、確か自分はこう言った。今思えば、「歴史的瞬間」とは大袈裟だったと思うが。 
実際、それは相手にも大袈裟に見られたのだろう。彼はテトラの、トリプルセヴンの色を見て、 
  
 「え、もしかして500枚超えたの?」 
  
とか言ってきた。いや、それはちょっとあり得ないから(汗) 
本当は、エンディングに出るテトラの水晶の色が、チャレンジでも赤になるところを見せたかった。 
しかし……残念ながら一歩届かず。7セグに表示された数値は39だった。 
それでも自己新だけどね。とはいえ、最後にもう1回でも……と思うとね。悔やまれる。 
  
【そして決着】 
閉店10分前に、蛍の光が流れてきた。 
いつ聴いても切なく感じる、この曲。共に流れるアナウンスが、また切なさを引き立たせている。 
そして――それ以上に自分は、この時の状況に対して切なさを感じていた。 
  
時刻:22:00 ヤメ 枚数:114 
最後の30分は、とにかくブン回した。ブン回しは自分には珍しいのだが、回し続けた。 
閉店5分前。氏とのBIG回数は遂に25と並び、雌雄を決すべく最後の勝負と決め込んでいた。 
だが……最後に引いたのは、MR氏だった。テトラにはベル・スイカ降臨、順押しでベルテンパイ。 
しかし、第3停止でベルハズレ。これが決定打となり、最後に抜かれた。 
  
 「我が生涯に、一片の悔い無し!」 
  
と言って、ラ王(日清)のように右手を上げる彼の様は、見ていて何とも憎らしかった(苦笑) 
一方、自分は無理矢理に近い速度で回し、飲ませ続けたのだが、無情のタイムリミット。 
何だよ。俺は飲ませ切ることもできないのか……BIG回数も氏に抜かれ、何とも中途半端な最期だ。 
  
我が戦果。一歩及ばず……
  
敢えて言うなら――1本回収して、収支は-19000円。低投資、収支面ではトップに立った。 
MR氏は終盤の大挽回で2箱獲得、しかし8枚交換というギャップによりマイナス収支。 
差枚数ではプラスだったらしいが、そこはそこ。勝負の厳しさってヤツです。 
結局、出玉面ではMR氏。BIG回数では……2人同率だが、1時間短い期間で引けたダブル先生に軍配か。 
  
 (結局のところ、3人ともよくやった……ってトコかな) 
  
とは、結論ではなく、自分に言い聞かせる言葉だった――というのは、ここだけの話。 
それにしても、見事に3人とも打ち切ったね。先生は1時間ほどビーナスではあったけどさ。 
正直、自分は1人くらい爆死するのでは……と思っていたけど。無事に終わってよかった。 
  


  
実戦終了後は、kaiさんの運転で仙台方面に行ってみた。 
目的は牛タン――だったのだが、よさげな店がなかなか見つからない。 
ひたすら走り続け、エンパイヤを出発して1時間が経過。未だ目的地は確定せず。 
  
 「こうなったら、さっき見かけた焼肉屋にしようよ」 
  
と、自分だったかの提案により、仕方なく引き返すことに。 
やがて、その焼肉屋に到着し、車を降りる3人。kaiさんは――経費節約のため、食べないとか(汗) 
結局、3人だけで入店。結構、内装もキレイで肉もうまい店でした。サーモンもうまかった。 
いやしかし、このサーモンがですね。醤油をつけるべきものを、3人とも焼肉のタレ(甘口)で賞味しちゃって。 
もちろん、間違えちゃったんですが……全く、誰だよ最初に食べたのは……あっ俺か……。 
それでも、不思議とうまかった。ただ、わさびがあるにも拘わらず、甘く感じる時点で疑うべきではあった。 
他にも、煙が凄すぎて対面の顔が見えないほどだったとか……色々あったね。 
食後は宿泊施設、即ち漫画喫茶へ向かう一行。ツイてることに、焼肉屋の向かいにありました。 
で、kaiさんはどうするのかな、と訊くと、 
  
 「車の中で寝てますから。朝になったも寝ているようなら、起こして下さい」 
  
だって……あ、あまりにも悲しい……。 
いくら車の修理費のために節約するといっても、なあ。しかし、ご自身がそう言うのでは仕方がない。 
3人で漫喫に入り、宮城最期の夜を明かす。そうか、もう明日で最後か――。 
  
 (明日は、東京から空路を行くか。そうしないと帰れなさそうだし) 
  
そのためには、明日の昼にはエンパイヤを出たい。 
ただ、そうなると明日の実戦時間は2時間限り。楽しめればいいんだけどなぁ……。 
思えば早かった3日間、そして明日は最後の帝国決戦。さて、どうなるやら―― 
総投資額:20000円、総獲得額:1000円 
 
 
 
 
機種名 投資額 H-BIG C-REG 回収額 収支
ファウスト 20k 15 10 1.0k -19.0k
 
 
 
執筆所要時間:11時間00分