3/21(火)
漫喫で迎えた朝は、意外と心地よかった。
それというのも、就寝間際になって、横になれるタイプの個室の存在を知ったからだ。
ネットはできないが、思い切って席替えしたのがよかった。結構疲れが取れている。
時計を見ると、時刻は8時過ぎ。と同時に、MR氏から「いつ出るのか」というメールが来た。
そうだな、移動時間には1時間かかるとして……半には出たいかな。
となると、そろそろ出発の準備をしておきたいところ。先生は、まだ寝てるのかな?
覗きに行ってみると、やはりまだ寝てますな。彼を起こして、自分も身支度を始める。
やがて3人の準備が整い、各自精算を済ませて外に出る。
そして駐車場に行くと、本当にkaiさんが車の中で待ってました……すみません。
聞けば車内で、ずっと携帯アプリで遊ばれていたとのこと。
何時から起きていたのかが気になりますが、今日もお世話になります。
「じゃあ、行きますか」
3人も車に乗り込み、4日目――最終日の帝国に向かうこととなった。
【速攻】
エンパイヤに到着したのは、前日と同じく10時ジャスト。
「10時には間に合いそうですね」という、kaiさんの言う通りになりました。素晴らしい。
さて、いよいよ最終日……とはいえ、帰る時間を考えると、ほとんど実戦はできない。
その上、はたはたさんからのメールによれば、今日も天候がよくないらしい。
実際、エンパイヤに着くまでも風が強かった。車が横に流れてたしな……恐ろしや。
万が一、今日帰れないということになれば――ちょっと厳しいなあ。
有給取ってまでここに来たわけで、つまりは現時点で既に、会社には迷惑を掛けているのだ。
その上、この忙しい時期にもう半日(あるいは1日)休むというのは、あまり考えたくない。
だから今日は、確実に、早めに帰ろうと思って正午出発の計画を立てた。
これなら、新幹線が1便遅れても5時半には羽田に着く。まず無事に帰れるだろう。
そして、問題は2時間という短期間に何を打つか、ということだが――
「自分は、ビーナスに行きます」
と先生が言うので、便乗して隣にあるプレガを打つことにした。
個人的にも、B1R1しか引けてないこともあってリベンジしたいしね。
しかし、この先生。それから開店するまでずっと、kaiさんの車の中で寝たっきり。
というか、全員車の中で待機していたり。わざわざ外に出て待つ理由もないし……。
ああ。あと、今まで撮った写真のデータを、kaiさんの携帯に転送したっけ。
「今日は(SD)カード持ってきましたからね。お願いしますよ」
実は、このオフ前から「写真が欲しい」と、kaiさんに言われていたのでした。
でも、初日はkaiさんがカードを持ってくるの忘れちゃってたんだよね。確か。
まあ、遅れたその分、このオフで撮った写真もあげられるし、いいんじゃないかと。
後で見せると、昨日撮ったビーナスの黄・赤7揃いの写真がお気に召された様子。
苦労して撮ったからねぇ(笑えないw)。満足してもらえると、頑張った甲斐があったというもの。
他にも、今月撮ったからあげ(ペガサスラビット)とか、色々と転送しておきました。
さて、時刻は10時10分過ぎ。社長さんの挨拶と共に、ようやく開店。
そして中へと入っていく一行――今日も開店待ちの客は我々のみらしい。
しかし、嗚呼。この店内の眺めも、今日でまずは見納めか。そう思うと寂しいよな。
先生は予告通りビーナス、そして自分とMR氏が隣のプレガにそれぞれ着席。
実戦開始は10時15分。後ろのパチンコの席にkaiさんが座り、最終日の実戦スタート。
タイムリミットはわずか2時間。下手をすれば、ノーボーナス終了という事件もあり得る。
それは何とか避けなければ――今日も頂いたコーヒーをすすりながら、レバーを叩くこと6分が経過。
右上がりに、7・チェ・チェという出目が出現。だが、まだにわかには喜べない。
敢えて次Gも揃えず、再びリーチ目(もとい、チャンス目)が出現することを祈った。
そして――
スーパーチェリー! 機種が違うってw
これは間違いないだろうよ。1人確信し、はじめて喜びを見せた。
「入ったぁ〜♪」
わずか開始6分、投資は2本。限られた時間の中での早引きとあれば、喜びもひとしお。
さて、写真も撮ったことだし、余裕綽々で揃えよっかなぁ〜、なんて。BIGだとい
パーッパパッパッパッパッパパパッパッパパパッパッパッパパーッ パパーッ
……おや? 何でまだ揃えてないのに、このファンファーレが?
もしやと思い、隣を見ると――そこには、目を丸くした何者かがこちらを見ていた。く、曲者?
何というか……
この、お前っ。お前お前お前お前っっ。コラッ!
ホントに空気を読まないっていうか。あろうことか生入りって何ですか?
いやまあ、生入りしたこと自体は、空気を読む読まないの問題じゃないけどね……?
「ツボさん、さっきの7とチェリーの一直線型って、リーチ目なんですか?」
「うん。ボーナス絵柄とチェ・プラムのレア小役の一直線は、こぼしかボーナス」
「ああ、それならさっき、MRさんの(台)にも出てましたよ」
「な、なんだっt(ry」
前言撤回。法則が分かりやすいんだから、ちゃんと見ときなさい! 全く……ねぇ。
それはどうあれ、早々に2人がBIG。これは幸先いい。とにかく引けてよかった。
残すはダブル先生だが、はたして2時間のうちに引いてくれるだろうか?
いや、それは杞憂というもの。何たって彼はヒキ強の名で通っている男。心配は無よ――
「――ハハッ、こっちも入りました!」
……な、な、何だっt(ry
EXラインで揃え、ガッツポーズの先生。後光が眩しい。
わずか開始6分(つまり、自分が引いてから1分以内)に、3人ともがBIG。
これはまた……最終日は、時間は短いが内容の濃縮されたオフになりそうだなぁ。
ちなみに、この朝イチBIGを引いた時。ダブル先生は、ある検証を行いました。
「ビーナスの(ボーナス絵柄の)EXラインって、ハサミ打ちでも揃うのかな?」
で、その結果は上の写真の通り。しっかり揃いました。
しかし、個人的にはやはり、順押し→右ビタで揃えたいところ。これは美学ですらあると思う。
さて。幸先よく全員が速攻でBIGを引き、これで「誰かがノーボーナスで終わる」という懸念はなくなった。
その後、自分は持ち玉でバケ→BIG(不覚にも生入り)と続くことができた。
まあ、BIG2回引ければ満足かな。そして現在の出玉は、約500枚。
(じゃあ、これを持って最後にあの曲でも聴こうか――)
そう思い、実際その「ある台」へと移動して下皿にコインを移しさえした。
が、結局その台は打たなかった。なぜなら、
「じゃあ、最後にセンチュリーを打ってみようかな」
という声が、背後から聞こえてきたからだった。
そして、直感的にコインを箱に戻し、自分も便乗して元いたシマへと戻っていった。
【リベンジ】
センチュリーを打とうと言い出したのは、ダブル先生だった。
彼が率先して旧台を打つのは珍しかったので、その様子を見たかったのだ。
「……あの、先生。この台、コインが入れにくいんですけど」
そう言ってきたのは、「先生」であるダブル先生。同時に、自分は後ろに立つkaiさんと目を合わせる。
そうかなぁ……むしろセンチュリーは、他の台よりずっと入れやすいと思ったんだけど。
パラディは、サンダー、河童の湯(故障中)を間に挟んで、センチュリーの3つ隣にある。
サンダーなら隣り合わせだけど、徳島でも打てるからなぁ。わざわざこの店で打とうとは思わない。
そこで、自分のリベンジも兼ねてパラディを選択。今日こそリプランプを消してBIGを引きたいね。
そう。最初はそう意気込んでいた。今日こそはリベンジする、と。
しかし――持ち玉は、あっという間に消えた。引ける気配すら感じさせず、即飲まれだった。
対して、3つ隣では先生がBIGを引いていた。見事……とは、ちょっと言い難いかな?
生入りに痺れるダブル先生。
そう生入り。ブッタカを堪能することなく、目前に揃う3つの7。
その上、プナチェナに非ずとくれば、落胆もするというもの。せっかく引けたのにね。
ただ、その前に引いたバケで、ブッタカは体験できた。右下がりプナチェナで揃えもした。
でも、やっぱりそれはBIGで味わいたかったろうに。残念でした。
……と、他人のことを残念がっているヒマはない。俺なんて、引けてすらいないのに。
先生がBIGを引いたのが、11時半。ここから残り30分。
そして、自分の持ち玉が尽きて追加投資を開始したのが……推定、11時40分。
あと20分で引けるものか……いや。ここで引かなかったら、一体いつ引くんだ。
躍起になる。そして、2本ほど追加した頃には「そのこと」が、頭の中から消えていた。
もう、何度目かになるリプレイ成立。そして、意図せず右上に点灯したランプに注目し――
「――消えたっっ!!?」
気が付くと、腹の底から大声で、そう叫んでいた。
辺りには、自分達の他にも客が数人。しかしお構いなしに、本能で叫んだ。
目前で起きた事実を頭の中で理解し、そして次に考えることは当然フラグ判別。
2日目の日記にも記したが、自分は大抵最初にバケを狙う。
そして、この時も同様にバケを狙い――揃ったのはBAR3つ。
口から、力ない吐息が吐き出されるのを感じた。静かにバケを消化する自分。
残り時間は15分もない。しかし、何とかBIGは引きたい。
いや、せめてBIGを引かないと、これではリベンジどころか返り討ちじゃないか。
その想いも虚しく、現実は空回り。クレ連で再びバケ――が、生入り。屈辱も再び。
早めに引けたので、出玉は増えた。だが、時間がない。
残り10分を切った。自分には珍しくブン回しを決行。その結果、BIG――が、生入り。
正直、写真を撮っている場合ではなかった。
引けたには引けたが、喜びは半分。いや、むしろ屈辱の上乗せ。
スロットを打っていて喜びを味わえるのは、リーチ目の察知とボーナス絵柄の目押しをする時。
その双方を奪われて、素直に嬉しいはずがない。もう1回引かないと。
BIGを消化し終えた時点で、残された時間は5分強。
これで引けなかったら、自分は今日、一体何をしに来たのだろう?
実現可能性は低い。しかし、こんな時でも、あの人ならやってのけるはず。
(俺には、会長のようなカリスマ性はないのか――)
初代コンチの打ち納め時にも、会長は閉店1分前で見事BIGを引かれたという。
いや、会長だけではない。MR氏だって、昨日のファウストでは見事なスパートを見せた。
最後の最後でBIGを引いて、「あの」状態からダブル先生の回数に追いついた。
それに引き替え、自分は――引くこともできず、飲ませ切ることもできず。
(昨日のような中途半端は、嫌だ!)
周りは見えていなかった。ひたすら回し続けた。
ただ、出目はある程度見ていた。そう、ある程度――全ては把握できていなかったが。
ある時、7が右下がりにテンパイした。そして右を止めると、テンパイラインには赤い花が停止。
右下がり7テンからは、右中段7 or チェリーでリーチ目なのだが、なぜか下段しか見ていなかった。
いや。それより、上段を全く気にしなかったのは、なぜだったのだろう。
ベットして、レバーを叩いたその直後。後ろで観戦していたkaiさんが、ふいに叫んだ。
「あっ、今の……リーチ目!」
「え、マジで?」
そのGでボーナス絵柄を揃えないよう、注意を払ってリールを停止させる。
結果、目前に現れた出目がリーチ目とは、しかし自分には分からなかった。
「俺、さっきからずっとリーチ目表と、出目を見比べてたんだけどさ。さっきの出目、覚えてる?」
「えっと。右下がりに7がテンパイして、右下段には赤い花があったはず……」
そう言って、もう1G回す。すると、正にその出目が現れた。
右下段に赤い花。その上にはベルが鎮座。そして、更にその上には――
右上段には――チェリー!
「ねっ。コレ、リーチ目でしょ? 撮っておけば?」
「おお……まさしく」
そう。右下がり7テンからは、右上段チェリーでもOK。
もし、これに気付かなかったら……また生入りしていたんだろう。
リーチ目を噛みしめるように撮影し、そしてある検証を思いついた。
「じゃあ、せっかくだから、リプが成立するまで回してみようか」
「なるほど。リプランプが(成立後に)消えるかどうかを確かめるわけですか」
うっかり揃えてしまわないよう、注意しながら回し始める。
やがてリプレイが揃い、携帯を手にした。うまく動画を撮れればいいけど。
「さて。では、いきますよ?」
そしてレバーを叩くと……まあ、予想通りというか。ランプは消えませんでした。
つまりは、ランプが消える条件は「リプが成立した次Gでボーナスが成立した時」となる。
なるほど。MOPさんが「次こそは消したい」と、色紙にまで書くわけだ。
自分は2回ともバケだったけど、2回も消せたことに満足するべきかな?
そう自分に言い聞かせ、ようやくボーナスを揃える。フラグはもちろん……BIG!
時刻は、ちょうど12時! 間に合った。
その後、クレジット分だけ回して(時間は?)ヤメ。出玉も約800枚。
一時はどうなることかと思ったけど、満足ですわ。kaiさんに感謝だなあ。
最終日にして、帝国初の勝利を挙げられそうです。よかったよかった。
――と、思っていた。いや、確信していた……のですが。
【延長戦】
1箱皿盛りのコインを持って、カウンターへと歩いていく。
そこには、いつもは2人いる店員のおばちゃんが、1人しかいなかった。
まあいいか、と思いドル箱をカウンターに置いた、その時。
「あ、交換は1時からじゃないと、できんのよ」
一瞬、耳を疑った。1時? 開店から3時間も流せない――って。本当?
「(もう1人の)おばちゃんが、1時にやってくるけん。ゴメンねえ」
なるほど、この人は臨時の店員さんなのだろうか。そういえば、今までそんな節も見受けられた。
例えばセンチュリーのBIG後のリセットも、もう1人のおばちゃんに教わりながらしてたっけ。
それはともかくとして、う〜ん。すると、1時以降でないと帰ることはできないのか?
困ったな。とりあえず、帰りの便を考え直さないと。
店の出口付近に貼られている、新幹線のダイヤ表とにらめっこを始める。
一瞬、出玉を諦めて帰ろうとも思ったけど、それはそれでちょっと寂しい。
どうしようかな……と迷っていると、背後から天の声が聞こえてきた。
「ツボさん。俺が車で、福島まで乗せていきましょうか?」
「……え、いいの?」
kaiさんのそのお言葉は、正に天の声だった。実際、かなり助かりました。ありがとうございました。
さて、そうなると……この、「14時40分福島発」に乗って行けそうかな?
kaiさん曰く、1時間ちょっとはかかるというので、余裕を見て13時に出ることにした。
つまり、もう1時間の延長戦。このことを聞いて、特にダブル先生は素直に嬉しそうだった。
「悪いけど、自分にとってはかなり嬉しいです。もう1時間ビーナスが打てる……」
そう言って、再びビーナスにしがみつく彼。随分と惚れ込んだようです。
MR氏は……何を打ってたんだっけかな。失念してしまいましたが……。
残る自分は、「せっかくの延長戦だから」と、パラディの前に打てなかった「あの台」を選択してみた。
その台とは――旧高砂のロッキー。初打ちなので、特に思い入れなどはなし。
ただ、「BGMが超秀逸」と聞き及んでます。実際、以前にネットの某所で聴いてみました。
あ、そういやMR氏も2日目に打ってたっけ。その時も聴いてみたような。
かつては裏モノ化して(局所的に)流行したそうですが、これは多分……ノーマルかと。
そのロッキーを、BGMが聴きたいがためだけに打ってみようと。
目的達成のためには、ボーナスが必要だが……引けるといいなぁ。
開始から11分。推定3本分のコインを、ゆっくり打ちながら消費した。
横で観戦しているkaiさんと、台について色々と予想を立てていると、0枚役が揃って確定。
おお、何とか無事にBGMが聴けそうだ。BIGだといいな……?
チャンピオンベルト。
ベルトはつまり、バケ、なんですけれども。チャンピオンベルトでバケってのも、なぁ。
BIG(7、LOCKY絵柄)はチャンピオンよりも強いのか。まあ、分からなくもない……のか?
バケでも確かにBGMは聴けたけど、やっぱりここはBIGを引いておきたい。
ちなみにBIGでは、第1・2小役G、第1JAC、第2JAC、第3小役G、第3JACと、5回もBGMが変化する。
(バケだと、第1JACのBGMが流れる)
この中でも第3JACのBGMは特に素晴らしく、「思わず泣いてしまう」という人もいるほど。
ダブル先生も、ネットで聴いてからは「実機で聴くと泣くかも」と言ってました。
さて。バケを消化して、再び回し始める自分。コイン持ちは……悪くもない、という感じ。
メイン小役は4枚と8枚があり、それぞれ2通りの絵柄構成がある。
4枚小役は、中段ゴング(チェリー)と旗・旗・グローブの組み合わせ。
対して8枚小役は、角ゴングとグローブ。こちらの方が、やや落ちやすいのかな。
そこで頭に入れておきたいのが、この台を作ったメーカーは高砂である、ということ。
高砂といえば、ドリセブ。そして、ドリセブのパターンとしては何があったか――
「ツボさん。今、ふと思ったんスけど」
「……ん、何?」
そのことに気が付いたのは、kaiさんが先だった。
「4枚役と8枚役って、2通りあるじゃないですか」
「うん、あるね」
「で、そのうち中段ゴングって、成立後(のリーチ目)じゃないですか」
「確かに、シールに書かれてあるね」
「ここから推測すると、ですよ。成立後って、小役の揃い方が逆転するんじゃ、って」
「……あ、そうか。ドリセブと同じってことか!?」
そう、小役の逆転。これが、ドリセブのパターンとしての1つだった。
ドリセブでは、15枚役として主にリンゴが揃うが、これがベルになると成立後のチャンス。
それと同じことが、このロッキーにもいえるのではないか、ということだった。
「うわー……奥が深いなぁ。高砂」
「何というかさ。昔の台って、そういう推測ができて面白かったよね」
「そうですね。最近じゃ、何でも解析ですからね」
最近の台もそうだが、打ち手も「解析」という名の過保護に甘やかされているのではないか。
ボーナスは自分で引く。勝ち方も、自分で考える。そうであってこそのギャンブル。
そういう意味でも、昔の方がよかったなぁ――と、どうしても思ってしまう。
それはさておき、再び0枚役(リーチ目ではない)が揃って確定。
ていうか、左に1確目出てるし。kaiさんに言われるまで気が付かなかった。
そして、これがフラグ判別すると……BIG。さて、どんな形で揃えようか。
もりもりさんに触発されて、揃え方も色々と考えるようになってしまったw
どうがいいかな……じゃあ、左がココから、7で揃えて……と。
うーん。左がなかなか思うように止まらなくって、数Gを要してしまった。
Final Round!!
文字通り、これがエンパイヤ最後のBIGとなってしまったのですが……
ファンファーレも最高。7揃いはアメリカ国歌で、LOCKY揃いはロッキーのテーマらしい。
で、自分が揃えた時に、当然アメリカ国歌が流れてきたのですが。
隣のkaiさんと、いつしかからやってきたMR氏が、胸に手を置いて目を瞑ってました。
え、自分はそんなことしませんよ? だって俺、日本人だもーん、なんて。
いやいや。2人の様子を見て、「これはいいネタができた」と密かに満足してましたよ。
さて。めでたくBIGを引けたわけですが、ようやくBGMが聴けました。
確かに素晴らしい。泣けてくるという気持ちも分かります。ロッキー好きな人にはたまらないでしょう。
筐体上部は――正にステレオ!
そして、BIG終了音。個人的には、これが1番よかった。
今思うと、なぜ動画に撮っておかなかったのか……残念で仕方ありませんが。
やがて時間となり、名残惜しくもコインを流す。
――あっ。その前に珍事があったっけ。忘れてた。
ロッキーでBIGを引き、しばらくした頃だったか……kaiさんが苦笑しながら、
「さっき見たら、親方で入ってるのにヤメようとした人がいたから、教えてあげましたよ」
と言ってきた。なるほど、それはいいことをしましたね。
しかし、液晶機で入っているのに席を立つとは。ご高齢なお客でもやってこられたのかしら。
悪いとは思いつつ、コインを流す前にチラッと親方の方を見てみると――あれ、MR氏??
おい、身内かよ!? と、後で突っ込んでおきました。いやはや。
で、その後に775枚流して……9本回収。最終日にして、初のプラス+5000円。
「あらっ、ニイちゃん今日は勝ったん?」
と、お店のおばちゃんにも祝福されましたw
そして、全員が換金を済ませて、エンパイヤと一時のお別れをすることに――
「それでは、どうもありがとうございました」
「気を付けてお帰り下さいね――」
どうも、ありがとうございました。
全員から、迷わずその言葉が出た。本来、礼を言うのは店側なのにも拘わらず。
こんな素晴らしい時間を、本当にありがとうございました。エンパイヤ――
また、この地にやってこれることを夢見て。一行は、北の帝国に別れを告げた。
【帰路】
福島駅までの帰り道、車の中ではやはりエンパイヤの話で持ちきりだった。
ダブル先生は、ビーナスに心底惚れたらしい。実機も欲しいくらいだそうな。
自分も打ったけど、今度打つ時にはリベンジしないとな。
それにしても、今回の旅は本当に運がよかったと思う。
初日は、ダブル先生が来なかったから、みんなでkaiさんの(妹さんの)車に乗って行けた。
2日目は、たまたまkaiさんがいなかったから、ハイサイさんのお世話になれた。
そして3日目以降は、kaiさんがまた来てくれたから、こうして今も車に乗せてもらっている。
それにしても――本当に、楽しかった。GWには、きっとまた行くだろう。その時が今から待ち遠しい。
やがて福島駅に着いて、kaiさんともここでまた、しばらくのお別れ。お世話になりました。
「それでは、お疲れ様でした」
「うん。kaiさんも、気を付けて帰って下さい」
福島駅。
帰りの切符は3人とも買っていなかったので、指定席を買うことにした。
……が、やはりというか指定席は満席。仕方がないので自由席に。
切符を買ってからもしばらく時間があったので、それぞれお土産などを買うことにした。
そのうち時間になり、新幹線に乗り込む3人。席は空いてるだろうか。
残念ながら3人一緒には座れなかったものの、何とか全員座ることができたらしい。
いや、その「らしい」ってのは、自分は単独で座っていたもので……
その上、すぐに意識が飛んで、気が付くとそこは東京駅。早いなぁ。
2人はしばらく東京に残るというので、東京駅でお別れ。お疲れ様でした。
そこからは、単独で浜松町へと向かう。
思えば、モノレールも懐かしい……。
ここ最近は、ずっと京急線だったからなぁ。スイカで乗れることすら忘れてたw
モノレールの中でも見事に爆睡し、羽田空港まで瞬間移動。
チェックインし、飛行機に乗り込んだ時――旅の終わりを実感した。
「疲れたなぁ。でも、楽しかった――」
オフの後、いつも思うこと。楽しかったけど、疲れた。疲れたけど、楽しかった。
明日からは、また会社に出勤する毎日が続く。夢のような時間は終わったのだ。
けど、本当に終わりじゃない。行こうと思えば、いつでもまた行けるはず。
またいつか、近いうちに行けることを夢見て。その時まで、さようなら――エンパイヤ。
総投資額:17000円、総獲得額:22000円
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