3/19(日)
朝、6時半。 昨日は睡眠時間も短く、疲れていたはずなのに早起きしてしまった。 未だ興奮状態にあるのか。あるいは、早く帝国での時を楽しみたいのか。 どちらにせよ、目が覚めてしまった以上、これからの約3時間が暇で仕方なくなった。 ――と。そんな時、タイミングよくMR氏からメールが入った。 見ると、かずい〜さんと立ち替わりで風呂に入っているらしい。 ああ、そういや朝風呂は6時から入れるって、昨夜ここの人に言われたっけ。 うーん、どうしようかな。微妙に眠いし、まだ横になっておくか。 少し迷っていると、再び氏からメールが。「どっちかに集まってダベらないか?」とな。 ……ふむ。まだ、はたはたさんが寝ているので断っておこう。 そうこうしているうちに、時刻は7時。窓を開けると、気持ちいい空気が部屋に入ってくる。 滅多に早起きはしないくせに、この早朝独特の雰囲気って好きなんだよな。 何かこう、どこか切ないというか、少し肌寒く感じる空気……というか。 あ、でも夏休みのラジオ体操は昔から好きじゃなかった。面倒だからw ……ああ、なるほど。朝の空気は、自分にとって昔を思い出させる何かがあるのかな。 心地よい朝。目が覚めるほどに冷たく、しかし気持ちよく感じる、やわらかい、悠久の風。 そんな風を一身に受けて――そのまま、寝た。 【宮城の朝】 時刻は8時過ぎ。 はたはたさんは既に起きて、風呂にも入られたそうだ。が、 「熱湯でしたよ」 と、彼は舌を巻いていた。 出発までの残り時間も微妙だし、自分はどうしようかな……と、しばらく迷う。 その様子を見てか、はたはたさんはこう続けた。 「明日入るのなら、今日は入らなくてもいいんじゃないですか?」 「……なるほど。明日でなくとも、今夜にでも入ればいいですかね」 まあ、単にものぐさなだけだったという説もあるが、結局そろそろ出ようかということになった。 朝食はこの宿舎でではなく、エンパイヤ付近にあったマックで済ますことに決定。 一行は玄関から外に出て、まずはエンパイヤへと続く国道4号線を歩き始めた。 「しかし、アレですね。宮城の朝って、思ったより暖かいんですね」 自分がそう、口にする。耐寒にとセーターを持ってきていたが、それ抜きでも十分な気温だ。 エンパイヤへの道のりは、ほぼまっすぐなので迷う必要はない。 ただ、昨日車に乗って感じた限りでは、徒歩では 30 〜 40 分はかかると思われた。 とはいえ、4人で話しながら歩いていると、結構「あっという間」に感じられる程度の時間ではある。 「……さて、今夜はどこで食べます? せっかくなので牛タンとか」 「いいですね。しかし、この辺にお店ってありますかね?」 「仮にあっても、果たして閉店以降も空いているのかって話ですよね」 そんなことを話していると……? 「ダメじゃんw」 せっかく見つかった牛タン屋も、その一言で終わってしまった。 しかし、せっかく宮城に来たのだから、牛タンは食べたいよなぁ。 まあ、店はまた、実戦を終えてからでも探してみるか。 さて、距離的にはどれほど歩いたろうか。4人で話しながら、のんびりと40分近く歩いていると、左手にマックを発見。 ここを右に曲がると帝国へと続く。しかし、時刻は9時前。ゆっくり食べていくだけの余裕はある。 一行はマックに寄り、今日は何を打つかなどを話し合いながら、開店時間を待つことにした。 「今日は何を打ちます?」 「そうですね……何にしようかな……」 そんな会話をしているうちに、ふとダブル先生のことが思い浮かんだ。 彼は今日から帝国入りの予定だが、寝坊などしてないだろうか? 予定では始発でこちらに向かうと言っていたが……はたして、大丈夫かな。 時刻は9時過ぎ。とりあえず、電話してみることにした。 「……あ、もしもし。先生?」 「……ふぁい?」 あ、寝てたw いやぁ。昨夜の電話で、どうも疲れているような声をしてたから、怪しいと思ってたのよね。 とりあえず現状だけを伝えて、すぐに電話を切った。寝起きの頭にあれこれと言ってもムダだろうから。 そして、メンバーに「先生は寝坊です」という旨を伝える。まあ、過ぎたことは仕方がない。 「エンパイヤは、10時開店なんですよね?」 「そうです。が、大抵は(お客が少ないため)10時過ぎに開店するそうです」 「な、なんじゃそら……」 自分も最初は「えっ」と思ったが、実際に立地条件などを考えてみると、無理もないかもしれない。 お世辞にも、毎日朝から誰かが並んでいる……とは、ちょっと考えにくいのだ。 「まあ、その分ゆっくりできると思えば」 「……ですな」 そんなわけで、一行は9時50分までマックでのんびりとし、やがて帝国へと再び歩き始めた。 そして10時前。思惑通りの時刻に帝国エンパイヤ着―― 上の写真は、MR氏に撮影してもらいました。多謝。 しかし。明るいところで、改めてエンパイヤの外観を見ると…… 「ホント、倉庫みたいだよね」 誰かが言ったが、まさにその通り。以前、自分が写真で見た時も、同じことを思った。 さて。時刻は10時を少し回ったが――お店の方は、一向にやって来られません(苦笑) うーん、ヒマだな。む、そういえば……昨日食べようと、岡山駅で買ったチョコ餅が……あった。 昨日は晩まで何も食べてなかったせいか、マックに行ったばかりというのに腹が減る。 腹が減っては何とやら、ね。リュックに入れてあったチョコ餅を、一気に平らげた。 そして、包装紙などのゴミを片付けてしばらくすると、黒い車が結構なスピードで駐車場へと入ってきた。 どうやら、店長さん(後日談では「社長さん」らしい)の車らしい。 彼は店の中へと入っていき、やがて店のシャッターが上がり始めた。 さあ、いよいよ帝国戦2日目の始まりですな! 【スタートダッシュ】 開店したのは、10時15分。思ったより早かった、かな? いや。以前聞いた話では、10時半開店も珍しくないそうだったから。 店内を見渡すと、どうやら開店ダッシュで入ってきたのは自分達だけのようだ。 なるほど、それなら――と、最初は店内を少し見て回ることにした。 手前からシーマス、イプシロン、ファウスト、関候、キンパルがズラリ。 そういや、以前見た写真では「ファウスト5台」に見えたけど、3台(奥に関候2台)なんだね。 パネルの色が何となく似ているから、見間違えてしまっていたようだ。 ちなみに対面には、同じく山佐系のアラベ、タイムクロス、ハイパラ、スーリノなど。 いやいや。徳島では間違っても見られない光景ですわ。素晴らしいラインナップ。 ラインナップといえば、現役を退いたものも何台か展示されてます。 うおー、打ちてぇ! 初代コンチは1回きりだし、リバティ3も初打ちしてみたい! 換金は当然できなくていいから、試打させてくれないかなぁ。 あ、ちなみに初代コンチの横には、ズラリと歴代コンチが置いてあります。圧巻。 思えば、2もまだ1回しか打ってないっけ。近いうちに行かないとなぁ。 3も……自力でラッシュ引いたことないしな。これも打たねば。 さて、店内見学はまだまだ続きます。見所満載だからね。 次は、展示されている色紙の数々。一般人からスロ系漫画家のものまで、ズラリとあります。 ざっと見ても、ネットなどで見たことのある名前をいくつか確認。 その中から、1つだけ選んで記念に撮影しておきました。 FireBird にも掲載されている、昭和名旧会の色紙。 この他にも、名旧会の色紙だけで3、4枚ほど確認。それだけ来てるってことか……羨ましい。 そうそう。昨日書いた自分の色紙は、まだ掲載されてなかったね。残念。 まあ、要するに「またおいで」ってことなのでしょう。ええ、きっと来ますとも。 あ、ちなみに今日も朝からコーヒーを頂きました。ありがとうございました。 開店から間もなくして、自分達の他にも2、3人ほど客がやってきた。 そのうち1人は迷わずディスクに座り、あっという間に3連荘――で、ARなし。 うわ、キツいな――と思ったのも束の間、すぐに4回目を引いてAR。彼は何者? しかし、昨日のかずい〜さんやMR氏の戦果といい。ひょっとして(設定の)ベース低くない? そんな淡い期待を持ちながら、そろそろ打つかと打つ台を決める。 時刻は10時20分前。ようやく2日目の実戦を開始した。 本日最初の相手は……イプシロン。かつて新装に行ったことがあるのに、結局今日が初打ち。 もう、永遠に打てないと思っていたけど、エンパイヤのおかげで打つことができる。感謝です。 しかし。正直なところ、予備知識は全くの皆無。大丈夫か? 確かイプシロンって、山佐には珍しい技術介入機って話だったような。 DDTは「ダイア・チェリー・ダイア」を狙うんだったような。 確か、その形からの中段チェは1確だから、必ず2枚で取れるって…… ところで、このダイアサンドからのハズレ目って、どうなのかな? 結局何もなかったけど……多分、リプが揃えば確定なのかな。 あれこれ考えながら、適当にハサミ打ちしているとスペテン発生。 お、これってキュロゴスに継承されたアレだよね。確か、小役以上が確定……って。 あれ、どう見ても7しかテンパってないような。気のせいか? 1本BIGとな。しかし、大丈夫かな……昔から、1本BIGを引くと結果的に大負けする傾向にあるけど。 朝っぱらから後のことを心配していると、対面から聞き慣れない音楽が聞こえてきた。 見ると、ああ。MR氏がビーナスでBIG引いてました。聞くと、彼も1本とのこと。 しかし、同じく打ち方が分からないらしい。俺に訊いても知らないってば。 お互い知識ゼロで技術介入機を打って、その結果1本BIG……何だかなぁ。 はてさて。共にこのまま突っ走れるのか、あるいは運命の分かれ道があるのか。楽しみですな。 【遭遇】 開店当初。実ははたはたさんだけ、店内にいませんでした。 彼は軍資金補充のため、開店前に1人でコンビニを探し、彷徨い歩いていたのです。 結局エンパイヤに戻ってきたのは、開店してしばらく経ってのこと。 しかし、道中で見つけた「BIG WAVE」という名のホールで、山佐のスピードを発見されたのだとか。 うわー、それも打ちたいなぁ。イカチェックなお店にスピードかぁ。 スピードといえば、スロ史上初の3連絵柄が採用された機種、のはず。 スペックはそれこそイカチェックに酷似していて、BIG確率が全設定共通だったような。 うーん。時間があったらマジで打ってみたいかも。 それはさておき。彼は最初にアラベを打ち、それからは自分の隣にあるシーマスへと移動。 「昨日(BIGを)引けなかったので、今日こそは引きたいと思います」 とのことで、気合いも十分です。 そうそう、昨日はかずい〜さんだけシーマスで引きまくって、結局はたはたさんは引けなかったんだっけ。 今日は何とか頑張って、念願のBIGを引いてほしいものですね。 いや。他人の心配をしているけど、今は自分も頑張らねば。 朝イチ1本で引いたBIGの出玉はあっという間に飲まれ、案の定追加投資を開始。 それから何本追加したのか……気が付くと目の前には、こんな出目が降臨。 うーん美しい。やはりゲチェナは、いつ見てもいいですなあ。 その美しさをカメラに収め、ロッキーを打っていたMR氏に、わざわざ見せびらかしに行く自分。 あ。かずい〜さんは、その横でおいちょカバ打ってました。今日も引いてました……羨ましい。 さてと。こちらもようやく2回目のボーナスですね。BIGだといいなぁ…… 満を持して、1枚掛け中押しでフラグ判別……王冠止まれ……って、ベル? が、揃わない? まさか……いや、さっきのはBARをビタ押ししたのかな。もう1度……試すも、揃わず。 え、待って。ひょっとして、山佐台なのにゲチェナNG? あいにく、このメンツの中でイプシロンに精通している人はともかく、「かじって」いる人すらいない。 詳細はともかくとして、うわー。まさかゲチェナNGかよ。するてーと、何を信じて打てばいいのか。 それからは、隣のはたはたさんと共に、一打一打を首を傾げながら打ちました。 しかし、実際は打てば打つほど謎が深まるばかり。そりゃそうか。 極めつけは、ゲチェナから下段7テン+スペテン発生で何もなし。マジで? (後日談:実はチェリーこぼし。スペテンは「小役以上」確定なので、このケースではこぼしを知らせているだけ) しかし、それでも現実を受け入れられずに数G間7を狙う→生入り……カッコ悪さ満点の大失態。 くっそー、次は「噂の」王冠で揃えたかったのに。 いや、その「噂」ってのはね……昨日、MR氏がイプシロンを打った時のことですよ。 「(中段に王冠を揃えて)3匹のメ○ルキングみたいですね」 とか言うから、撮っておこうかな、と思ってたんだけんども……任務失敗した模様です。 「ならばもう1回!」と躍起にはなったのですが、ストレートで飲まれてはニンともカンとも。 再び追おうとも思ったけど、知識のない台を追う勇気はなかったので潔くヤメ。 1時間半でBIG2回か……出だしこそよかったものの、そこからは失速だなぁ。 さて。次は何を打とうかな……? さほど迷うこともなく、イプシロンの次はパラディエンジェルを選択。 パラディって、Paradise(楽園)のことだったんだね。 一般的には、ご存じの通り「パラダイス」と発音するわけだけど、そういう言い方もあるんかな。 それはさておき、こちらも初打ちの台。とりあえず、楽しむことを目標としましょう。 それにしても……この、パネル上部にいる、このお方。 うーん…………何か、気に入ったw いわゆる「萌えキャラ」の類には興味のない自分ですが、なぜだか惹かれました。 どこがいいのかと言われると困るけど、強いて言うなら髪の色? いや、何となくね。 ここは常時、ランプが点きっぱなしなのかな。BIGを引いたら点滅とかするのだろうか。 あ、そうそう。今でこそ「沖スロの雄」とされるパイオニアですが、この台はリーチ目主体。 つまりが、入ったところで上部左右の鳥の部分が光ったりはしません。多分w とまあ、前置きはこれくらいにして、そろそろ実戦に入りますか。 ――なんて思っていたら、3つ隣のサンダーを打っていたはたはたさんが、安堵の笑みを浮かべてました。 「今のは間違いなく、左が1コマスベってました」 というはたはたさん。ならばボーナス確定か……? ただ、自分は密かに疑問を持ってました。 (入っていたら、中の7は下段まで落ちてるんじゃないかな――?) 自分も似た経験があるだけに、結構気になって行く末を見てました――が。 嗚呼……やはりNGだった模様。はたはたさんは、かなり残念がってました。 ――では改めて、いよいよ実戦です。 思えば、パイオニアの台も久しぶりだな。いや、今月にスーパーセブン打ったっけか……って。おや? ズッチッポポッポ、ズッチッポポッポ…… 何やら、音が聞こえますが。全リール停止すると……音も停止。もう1G回すと―― ズッチッポポッポ、ズッチッポポッポ…… 間違いない。この台、回転中にBGMがある! うわぁ……かれこれ200機種は打ってきたけど、こんな台は初めてですわ。 その上、リプレイ揃ってもBGM鳴るし。いや、効果音じゃなくて「BGM」が。 しかし、さすがにただ鳴るのではなく、しっかりとパネルの世界観にマッチした内容になっている。 なるほどね。常に「何かが聞こえる」世界観を創りたかったのかな。パイオニアは。 で、と。肝心の出目の方は……? もとい、トリテンハズレ。しかし、見て何となく分かった。「これは入ってない」って。 まあ、案の定入ってなかったわけですが……コイツもなかなか、強敵そうだなぁ。 初ボーナスまでには、一体何人の夏目が昇天していることやら。 そんなパラディですが、この台は昨日打ったセンチュリーに近い位置にありました。 なので、ちょっと顔を左に向ければ、センチュリーの様子が見えるわけですが…… 気が付くと、どこかで見覚えのある人が、センチュリーを打ってました。 いや。というよりも、なぜ今まで気が付かなかったのだろう。 FireBirdで何度も写真で見たことのある、トレードマークのニット帽。 今日2回目の両替をする時に間近でお顔を拝見し(センチュリーの隣に両替機がある)、確信しました。 「あの、人違いでしたらすみませんが……ハイサイさん、ですよね?」 「あ、はい。そうです」 やはり、そうでした。彼は地元宮城の、エンパイヤ常連でもいらっしゃるハイサイさんでした。 元はリノの配列画像を求め、今でも掲示板でお世話になっているサイトの管理人さんでもあります。 一応、今回の遠征のことをお知らせしようと、事前にメールを差し上げてはいたのですが…… 「……いえ。すみませんが、届いてなかったと思います」 とのこと。とすると、今日出会えたのは本当に偶然なのですね。それはそれで、ちょっと凄いかも。 この後、別の連絡先にということで、携帯のメアドなどを教えて頂きました。 しかし、今打たれているセンチュリー。もう、結構な時間回されているとか。 やがて、ハイサイさんは何とか無事にBIGを引かれました。が、投資21k、でしたっけ? 他人事じゃないなぁ、と密かに身震いしてました。ええ。 しばらくして、出玉がストレートに飲まれたハイサイさんは、少し外に出られるとのこと。 後でまた戻ってこられるそうで。その時は何か、ご一緒に打てればいいですね。 【明暗】 いつしかから、隣にはMR氏が移ってきていました。 彼が打っているのは、オリンピアのプレイガールクィーン。これもBGMがいいとの評判らしい。 よし。パラディである程度引けたら、その次は自分もプレガに移るか。 そんなことを画策していたら、投資18本目にして自分の台に異変が!? うわー…………大量投資の挙げ句に、生入り。それもバケ。さいってえw 今(執筆時:06年05月25日)だから笑えるけど、この時はヘコむどころか沈んでましたよ。 時刻はきっかり13時。3時間弱でB2R1……キビすいですね。 今にも頭上に蠅が飛んできそうな自分の様子を横目に、MR氏はプレガを楽しんでいる様子。 そんな彼が、ニコニコしながらこちらに話しかけてきた。 「ツボさん。この台、リール停止音が面白いですよ」 「……ええっ、何だって?」 額に2、3つほど「#」の字(?)を作りかけ(嘘)、それでも何とか隣の台に耳を澄ませる。 すると、確かに左から「ミ・ファ・ソ」に似た音が、停止音として聞こえてくる。 「これ、例えば逆押ししたら、どうなるんですかね?」 と、余裕の表情で逆押しをする氏。すると、しっかり「ソ・ファ・ミ」という音が返ってくる。 なるほど。停止順ではなく、停止リールで音が変わるのか。へー、それはすごいですね((C)FireBird)。 氏の頭上には半箱ほど。そういやロッキーでも、2回くらい引いてたっけ。 あの名曲を生で聴けた時は、「先生、早く来ればいいのに」とか思ったけどw さて。そんな時にフラッと、はたはたさんが登場。氏は彼の姿を見つけると、手招きを始めました。 「はたはたさん、ねぇ聞いて。コレ、面白いから」 そう言って彼は、はたはたさんの方を見ながら適当打ち。 すると―― ほー。そうか、そうか。同じ生入りでもBIGだと、確かにふんぞり返れますな(?)。 いや。実際、地面に叩きつけられたような感覚に陥りました。完敗です。 想定外のBIG成立に、高らかに笑うMR氏(と、それを上目遣いで見るツボ氏w)。 しかもこやつ、BIG終了→即ヤメでブルーマリーンに移動する始末。 俺だって、もっと他の台打ちたいのにぃぃ。早くBIGを引いて、見切りを付けないと。 しかし……既に投資18本。バケの出玉が飲まれて、これ以上未知の台に追加投資できるのか。 不安も確かに感じたが、せっかくはるばる帝国までやってきたんだもの。 せめて、初打ちの台ではBIGを引いておかないと。もったいないよなぁ。 自分で自分にそう言い聞かせ、恐怖の追加投資開始。一体、いくら使うのか……? 戦々恐々としていたものの、2本追加したところでこんな出目が。 写真に見えるように、筐体にもリーチ目シールは貼ってありました。 が、イプシロンと決定的に違うことは、スペックなどが書かれた雑誌のページも貼られていたこと。 何度見比べても、「7の右上がりテンパイ+右下段チェリー」はリーチ目です。おめでとう。 問題は、これが果たしてどっちなのか、ということだが……? やっと引けた……長かったよ。 初BIGは、噛みしめて消化しました。ハズシ? 知らねっげど、何か?(誰) しかし、うん。BIG中のBGMも、やっぱりいいね。 ふと横を見ると、見知らぬ人がセンチュリーを打っていた。 しかも、頭上を見ると1箱でき上がっております。あららら。 台移動してきたのかな、と回数を見ても……うーん。やはり、それなりに引かれてます。 とりあえず、ハイサイさんに伝えてみるかな……あと、自分の現状も……と。 あ、パラディはもう1回引けました……バケが。生で。何か。 もうね。自分はあのエンジェルに嫌われてるんでしょうね。きっと。 そりゃまあ、こんなムサいおっさんにガン見されては、「肝」とか言っているに違いないですが。 せめて、もう1回くらいBIG引きたいなぁ……とか、呑気に思ってました。 いや、その「呑気に」ってのは、かずい〜さんのことが気になっていたわけで。 時刻は13時半過ぎ。我々はともかく、彼は翌日も普通に出勤とのこと。 そして愛知在住ということは、そろそろここを出られた方がいいのでは? 彼自身もきっとそう考えておられるでしょうが、そんな彼にとっては、我々は「呑気」そのものでしょう。 案の定、彼はちょうど帰る用意をされてました。 「それでは、私はこれで」 「あ、はい。お疲れ様でした。お気をつけて……」 思えば、今日はほとんどかずい〜さんと接することができなかった。残念。 せめて、彼の写真を1枚撮っておきたかったなぁ。 かずい〜さんの背中を見ながら、しかし相変わらずパラディを打ち続ける自分。 またリーチ目見たいなぁ。今度はこの、変態的な右中段な……なっ!? いや、Sa・Ga((C)スクウェア)と掛けてみたわけですが……また生かよー。 なお、パネル上部左右の鳥ランプ。写真を見ると分かるようにしっかり光ってます(ただし、BIG中のみ)。 あ。「光る」といえば、実はこの台にもボーナス告知機能が搭載されてますよ。 しかし、近代のパイオニア系とは違う点は、これは入れば「消える」というシロモノ。 ちなみに、どこが消えるのかというと……いわゆる「リプレイ」ランプ。 写真でいうと、中央右に見える紫の部分。その上には、オレンジ色の部分がありますが。 このランプは、もちろんリプレイが揃ったGで光り、通常は次Gが終了すると消えます。 しかし――「レバーON」時に即消えた場合は、その時点でボーナス確定。 つまり、リプレイが揃う度にドキドキできるわけですよ。退屈しませんね。 ……まあ、言い換えるならば「ランプが点いたまま」な時点でノーチャンスなわけですが。 とはいえ、こんなことを知ってしまった以上、ランプを消さないと気が済まない。 何とか消してやろうと、躍起になって回すことしばらく。 もう、点いて何度目になるか分からないリプレイランプが、突如――消えた。 そりゃあ、心が躍ったってものじゃないですよ。ドキドキしながら目押ししました。 とりあえずバケから狙って、ハズれることを心の底から祈りました。 入れば、バケから狙う。これは自分のポリシーでもあります。 なぜなら、BIGから狙ってハズれれば、バケに「降格」してしまうのが嫌だから。 逆に、バケがハズれればBIGに「昇格」。喜びもひとしおというものです。 【落差】 いや〜、これがプレイガールクィーンか。 なになに……基本的に、ボーナス絵柄の一直線でリーチ目とな。 他にはチェリー、プラムなどのレア小役も代用絵柄となるが、こぼしでも出る……と。 なるほど、これは分かりやすい。さっそく打ってみますか。 ……え、パラディ? あー、うん。希望通りランプも消せたし、もういいかなって。 そろそろ他の台も打たないと、時間も限られてるしね。 ……ナニ、最後のボーナスは何だったかって? そりゃあ、低設定ならBR比率が2:1なパラディですよ。決まってるじゃないですか。ねぇ―― Ba・Ke、でしたミ☆ 何でかね? バケ比率が薄い台に限って、俺が打つとバケ先行するんだよな…… 結局B2R3で、約150枚持ってプレガに移動しました。我ながら中途半端。 なお、先にブルーマリーンに移った氏は、分からないとか言いながら速攻で引くし。 そして、速攻でまた移動するし! 今度はアラマスって……大丈夫かコヤツ。 アラマスはアラマスでも、×なし(BIG確率設定差なし)だし。ヒキが悪ければ瞬殺確定。 しかし、今日の氏は間違いなくヒキが強い。気付けば、頭上には1箱……えーのー。 「アラマス、引きにくいんですよね? あっさりなくなりそうで恐いな……」 そんなセリフも、今の自分には嫌味にしか聞こえない。そうです被害妄想です。 「やけにシングル引けるんだけど、JACハズレ多すぎなんじゃないの?」 シングル引けるだけいいじゃん。それは俺への当てつけか? そう、被害m(ry 全く。この2人の落差は、一体何かと。朝イチは同じ1本BIGだったのに……。 愚痴はその辺にして、とりあえずプレガを打ち始めますか。 ……あ、シマの裏からファウストの告知音が。店内が静かだし、よく聞こえますな。 見ると、やはりはたはたさんでした。いいなぁ、俺もファウスト打とうかしら。 いやいや、楽しみは明日まで取っておこう。明日は1日中、最愛の機種を打てるのだから。 気持ちを切り替え、改めてプレガを打ち始める――と、何だか隣が騒がしいが。何事? えっと、りーるみぎにひかってるそれは、なんてらんぷでしたっけ? つい棒読みしてしまったが、ええと……ええと。その下にあるのはBIG中に光るランプ。 で、更にその上にあるのは……認めたくないのだが……アラチャンランプかー!!? 何なんだっての。BIGよりも、バケよりも先にアラチャン降臨。 ある時「リプが揃った」、と思った瞬間に点きました。写真にもリプ揃ってるよね。 ちなみにBGMも流れてます。ひょっとして、アラチャン中ずっと鳴りっぱなしなのかな。 しかし、アラマスでアラチャン引くか……今日の氏のヒキは本物だな。 とはいえ、確かパンク確率は1/160とかそんな感じだったような。 これで長く継続すれば、ますます本物ってわけだが。この先どうなるのかな? さて、話を戻すとこのプレガ。結構コイン持ちがいい? 先に打ったMR氏も言ってたけど。 何というか、打ち始めて即シングル連打して、むしろ増えたって感じが。 後で知ったけど、どうやら集中もあるらしい。集中……だったのかな、今のは? それはさておき、ボーナスは引けるのかしら。パラディのような大量投資はヤだなぁ。 おおっ、意外と早くに引けた……いや、こぼしの可能性もあるのか? しかし、仮に入っていたとしても――この下段バケテンという形は、もしや。 やはり……ここでもバケ先行かよ。何だってんだ、この呪いは。 あ。ちなみに2つ上の写真の「+α」ってのは……ちょっとした逸話が。 この台は、かのヒキ強なMR氏が打っていた台なのですが…… パラディから移動して、さて自分が打とうとコインを入れると――払い返されてしまった。 おかしいな。あいつクレジット切っていったのか、とよく見てみると……おや。 えーと、クレジットの表示は50のままでしたw そのまま打っちゃった♪ もちろん、その前に彼に事情を伝えたのですが、いいって。出てる人は違うねー、やっぱ。 でまあ、その恩恵を受けて浅い傷で引けた自分のボーナスが、バケ。 いやいや。世の中、うまいようにできているものですね。あーあw そこから更に5本ほど追加したが、そこであることに気が付いた。 (――この台、右リールの7に穴が開いてる?) BIGを引けたら、当然記念として写真に収めるつもりでいた。 が、せっかくの7並びに穴が開いているとあっては、やはり見た目がよくない。 長年の稼動のためとはいえ、さすがにちょっと考え直すことにした。 幸い、プレガは3台ある。それぞれ離れて設置されているが、それは別に構わない。 1台は既に先客がいたので、もう1台の方に着席。うん、この台のリールは大丈夫そう。 そして、移動してから更に追加4本―― これが仮にバケだと、多分中リールのバケが中段に来るような気が…… なんて、かなり期待しながら次G。念のためバケを狙うも、揃わず! ということは、やっぱり、ですな……長かった。 あと、揃える時に動画撮りました。とはいえ、15秒が限界なのですが。 動画撮る時、そういや隣の人が鬱陶しそうに見てた(被害妄想?)っけかな。 BIG中のBGMも一緒に撮りたかったけど、さすがに無理だった。残念。 ファンファーレもいいけど、JAC中のBGMもよかった。別で撮ればよかったな。 やがてBIGも終了し、よし、また引くぞ――と躍起になるも、瞬殺。 嗚呼……プレガは1回きりっかよ。今日は本当に、ヒキが弱いなぁ。 それに引き替え、MR氏ときたら……打つ台打つ台、全部速攻で引いてるし。しかもBIGを。 どうやら、「朝イチ1本BIG」の呪いを受けたのは自分だけらしい。無念也。 【広がる差】 プレガの次は、隣のブルーマリーンに移動。 これもまたオリンピアの台。リーチ目が分かりやすいといいが…… 頭上を見ると、パラディのようにリーチ目集が貼ってある。これなら安心かな? そうこう思っていると、7とBARが一直線に。 そう。咄嗟に撮影してしまったが、これはNG。何も入ってませんでした。 しかし、この台。ウェイト音とリール停止音が結構大きい。 音自体は聞こえがいいが、どうしても隣の視線を気にしてしまう。やっぱし……うるさい? とはいえ、自分にはどうにもしようがない。被害妄想なだけかもしれないし、気にしないでおくか。 それにしても、ブルーマリーン。分からない……リーチ目表は確かにあるが、どうもさっぱり。 あっさりBIGを引いたMR氏に訊いてみたが、彼も同じく分からないとのこと。 そんな彼ですが、かれこれアラチャンだけで半箱は出してます。すげぇな。 しかし、やがてスベリ連発→シングル揃わず。ああ、来るべき時が来たのですね。 そう、横目で彼のボーナスを見守ろうと……していたのですが。 「バケでした」 そんないいタイミングでバケを引くのか!? いや、もう完敗っすわ。 バケ終了後は、当然アラチャン復活(もとい、継続)。対して自分の台は……おや。 さすがにこれは……いやいや、まだ分からない。 4号機とはいえ、油断は禁物。例えばハットトリックなんて、チェリー対角、0枚役揃い、全てNGだったし。 しかし、これは……正直、ボーナスであってほしい……えいっ。 よかった……投資7本。割と早めに引けました。 ところで、このブルーマリーンの筐体ってプレガと同じ? リール枠とかキレイだし。 よく見ると、共に平成7年の台らしい。なるほど。 でだ、問題はこれから。このまま打ち続けるか、それとも……ふむ。 正直、ブルーマリーンは未だによく分からないし。それと、どうしても打ちたい台が残ってるし。 考えた末、氏のプレガ同様、BIG即ヤメで2つ隣に移動を決意。 ちなみに氏の方は……ええと、結局アラチャンで1箱→パンク→即……BIG。 どうなってるのかと。もうね、今夜は氏にオゴってもらおう。そうしよう。 【地獄への階段】 どうしても打ってみたいという台。その名は……ビーナス7。 これまたオリンピアの台ですが、見たことはあるんだよね。リアルタイムで。 でも、当時は打たなかった。みなし機撤去間近となった今、ようやく初打ちです。 しかし、こいつも強敵っぽい雰囲気を醸し出してますが……引けるのかな。 できれば、ブルーマリーンでの約400枚の持ち玉で引きたい……な。 弱気になっていた自分ですが、開始直後、いきなり中リールに3連ベルが。 おお、これはもしや……ベルがハズれればOKってヤツですか? うおー、ここに来て1本(分のコイン)ですか。今まで頑張ってよかった。 この時の安堵感っていったら、そりゃもう。地獄で仏とはこのことだと思いました。 で、さっそく次Gにボーナス絵柄を狙ってみたわけですが……おや? どういうわけだか、7がテンパイすらしません……が。え、もしや。そんな。 5Gほど狙ってみて、ボーナス狙いは諦めました。あれってNGなのか……。 どうやら、このビーナスでも苦戦を強いられそうですねぇ。 弱気になったら、引けるものも引けないのが世の常よ。あっという間に持ち玉は消滅。 あーあ、また追加投資かよ。そう思った、まさにその時。 えっと。さっきまで自分が打っていたブルーマリーンのクレジットが、50のままなのですがw 苦笑しながら抜きました。で、さっそくMR氏に報告。ゴメンよ、さっきは笑っちゃって。 そんな彼は、今ははたはたさんと一緒にイプシロンを打ってました。 でまあ、これで引けたらいいな……なんて、また思うわけですよ。 でも、やっぱり引けないと。そしてやっぱり追加投資タイム突入。辛いよー。 目を回しながら、それでもビーナスを打ち続ける自分。 そんな時、ハイサイさんが戻られてブルーマリーンを打ち始めました。 後でお聞きしたところ、既にもう少し前に戻られていて、アレックスを打たれていたとか。 「そのブルーマリーン。打ってみたんですが、よく分かりませんでした」 「あ、自分もそんなに知らないんですよ」 ちょっと意外だった。けど、ハイサイさんもご存じないのか……うーむ。 やがて彼はバケを引いて、しばらくして今度はアラマスへと移動。 アラマスといえば……MR氏はどうなったかな? また出しているのだろうか。 ちなみに、このエンパイヤ。3000枚定量制だそうで、それ以上出たら1度換金する必要がある。 なので、このまま氏が出し続けたら、そのうち流さないといけないのでは? そうすると現金投資をすることになるのだから、彼にとっては不利なはず。 (後日談:定量制が適用されるのは「1台で出した場合」であり、台移動による出玉は可) とはいえ、今の自分には、他人の心配ができるほどの余裕はない。 気付けば6回目、そして7回目の両替――投資額は遂に60kを突破。 ハイサイさんはといえば、順調にアラマスでBIGを引き続けておられました。 いや、ですからそれって×なs(ry MR氏といい、なぜそうもBIGが引けるのでしょうか。 どう考えても、集中機のアラマスよりもビーナスの方がBIG確率高いのになぁ。 「あの。よろしかったら、写真を撮らせて頂けませんか?」 「構いませんよ。まあ、どうせなら揃えたところの方がよかったと思いますが……」 はい、仰る通りです……というか、なかなかタイミングがつかめなかったもので。 写真は撮りたいなぁ、と思っていたのですが、いつも気が付いたらBIG中。 ええ。当時の自分には、とにかく初当たりを引くことしか頭にありませんでした……嗚呼。 とはいえ、何とか撮れてよかった。撮影にお応え頂き、ありがとうございました。 日記掲載の許可も頂きましたよ。これはいい記念になったなぁ……。 ハイサイさんの写真が撮れて、心に少し「ゆとり」ができてしばらく。 はて。何やら聞き覚えのあるBGMが聞こえてきた……って。これってもしや? うわー。MR氏に続いて、ハイサイさんにもアラチャンが! さすがにこれは、即座に写真を撮らせて頂きました。いい絵になりました。 なお、アラマスの設置数は2台。そして、氏とハイサイさんが打ったのは、それぞれ別の台。 その2台ともでアラチャンって、凄いんじゃないんですか? 「初めて引きましたよ」 とは、ハイサイさんのお言葉。自分も実は、アラマスのアラチャンは今日初めて見ました。 ちなみに、ハイサイさんもリプ揃いから(ランプが)点いたとのこと。 それってことは、アラマスのアラチャンって、リプ成立時に抽選してるのかな? ともあれ、ハイサイさんは喜びに満ちた表情でアラチャンを消化。 対して俺。オレ。おれ……相変わらず引ける気がしまセンn(ry いやもう、この苦痛は永久に続くかと思いましたよ。 あまりにも状況が辛いので、他のメンツの様子でも見に行くことに。 先生はちょっと前に来てました。はたはたさんとMR氏のお2人は、共にイプシロン。 MR氏は、イプシロンに1箱飲まれたとのこと。ここにきて、遂にヒキの強さが衰えたのか? 3人とも、それなりに楽しまれていたようでした。それはよかった……本当によかった。 さて、では自分もまた頑張りますか……って、おや。下皿のコインが少し増えているような? 怪訝に思っていると、 「あまりにも辛そうですから」 と、ハイサイさん。え、そんな……お恵みですか? 申し訳ないです。 ここは黙ってお言葉に甘え、再びビーナスと対峙。そして――まさに、その直後。 「やっときたぁ〜!!」 我ながら切ない声が、喉から振り絞られたのを感じた。 ちなみにこの出目。左の時点で小役ハズレ目と思ってたけど、そうじゃないのよね。 重要なのは、プラム右下がりテンパイ+右中段プラムという形。 しかし、この当時は知る由もなく――リーチ目表とかもなかったので。が、それはさておき。 ビーナスを打ち始めて、ちょうど100分が経過。ブルーマリーンの出玉+追加投資19本…… いや、実に長い道のりでした。これでようやく、自分にも春が……ボーナスが……? バケ。 ええ。右リールに同色7が止まらなかった時の、あの絶望感……はっきり覚えてます。 だから、せめてもとEXラインで揃えてみたけど……やっぱり虚しい。 現金投資、総額64本にしてこの事態。さすがに、もう追撃できる気力は残っていなかった。 が、ここまで来たらぜひBIGを、という想いも確かにあった。 つまりは、このバケの出玉で如何に引くか、ということが残された唯一の課題。 何とかして引きたかった。そんな想いが……果たして女神に通じるのか? 左上にあるランプは、小役ナビを表している。 そして、この形が表すのは……リプ。しかし、出目はそれを完全否定。 だが、まだ喜びに浸ることは許されなかった。次G、緊張のフラグ判別。 とりあえず、1枚掛けで赤7をテンパイさせて右リールは……BAR下段! 今度こそ。遂に今度こそBIG。本当に……長かった。 本当に、バケの出玉で引けた。心底嬉しかった。 (同時に、朝イチ1本でBIGを引いたMR氏が憎らしくもなったw) 「お、遂にですね」 「おおっ、おめでとうです」 ハイサイさんからは、写真を撮って頂きました。ありがとうございます。 (この写真は、ハイサイさんの日記からご覧頂けます) また、ダブル先生もわざわざ裏のシマから様子を見に来てくれました。 無事にBIGを引けた喜びを噛みしめ、満を持して指を離し――辺りに響きわたる美しいハープ音。 諦めなくてよかった。その結果、味わえたこの達成感。本当に、満足でした。 ……が。本当の満足は、ここからでした。 いやもう、さっきまでの静寂さが嘘のよう。 ナビなんて、発生すればハズれるって感じ。まるで、別の台を打っている感覚。 あるいは、自分の「ヒキの設定」が打ち変えられたのか? 遅いって。 ただ、できればもっと早くに打ち変えられたかったなぁ……なんて。 一時は、本気で引けずに終わるとすら思ったし、ね。 オリンピアの確定フラッシュって、グリーンもあったんだな……。 ルパンに代表されるブルー、他にはコブラのレッド。全部で3色? 他にもあるのかしら。 いやしかし、マジで止まりません。初BIGからの1時間で、B5R1の6連。 ちなみにその、唯一のバケ……えっと2枚掛けで引きましたが?w こうしてみると、グリーンフラッシュってなかなか美しいね。見応えある。 あ。BIGは激ムズでした。特殊15枚は取れたけど……ベルが…… そう。ベルは遂に、通常時込みでも1回も取れなかった! これは次回への課題だなぁ。 ていうか、それ以上にプラムが落ちないし。どう考えても(BIG中の)メイン小役と思うのだが。 ハイサイさんもご存じなかったようで、BIGが引けても嬉しいのやら、苦しいのやら。 いやまあ、引ければ嬉しいに決まっているのですがね。持ち玉遊戯万歳! 1回(2回?)、EXライン揃いに失敗しました。が、通常ラインのファンファーレもなかなか。 そう。EXライン揃いとで違うのは、ファンファーレがハープ音であるか否か、ということ。 ハープ音は必聴モノですよ。ええ、動画撮りました! 12秒ですが…… この携帯じゃ、15秒が限界なので。画質も悪いですが、ご勘弁を。 ビーナスは、ハープ音だけじゃなくて(BIG中の)BGMそのものも、いい感じですよ。 ああ、やっぱり30秒は欲しいなぁ……どうにかして撮れないものか。 それより……今更というか、何というか。BIG中にプラムが落ちない理由が、ようやく分かりました。 中リール。3連ベル付近は、どう見てもプラム間が6コマは開いてる! なるほど。BIG中はベルをカバーしようと3連ベル狙ってたから、それで取れなかったのか。 いやね、何で今更かっていうと……その、台移動しようかと。 結局、B6R3。推定1100枚ほどを持って、最後にアレを打ってきます。 【遅れてきた男】 時を遡ること、午前11時半。 イプシロンを打っていると、ダブル先生から着信が入ったので、店外に出た。 「……あ、もしもし」 「はいよ、何?」 「あのですね。お分かりだと思いますが、寝坊しちゃったんですよ」 ここまで聞いて、「ああ。まだ出発してないのか」とは思った。 そうなると、到着するのは早くて夕方だろうか。 「うん。で、何時くらいに来れる?」 「そうですね。今から出て……えっと……5時半過ぎ、くらいでしょうか?」 まあ、そんなものだろうなぁ。 「了解」と応えて店内に戻る。それから――6時間弱が経過。 時刻は17時半前。ビーナスを打っていると、もう何度目かの着信が入った。 それまでは、大河原までの交通手段を訊いてきた彼だが、時間的にそろそろ到着する頃か。 「もしもし。そろそろ、大河原に着きそうです」 「了解。で、エンパイヤまでだけど……十分歩いても行ける距離なんだけど……」 「どう行けばいいんですかね?」 「うーん。どうせなら、駅からタクシー使ってもいいかもね。迷わなくて済むし」 「分かりました」 それから、しばらくして。右を向けば、すぐ目の前に見える自動ドアの向こうに、タクシーが見えた。 ああ、やっと来たな――そう思いながら見ていると、予想通りの人物が店内に入ってくる。 「遅くなりました」 これでやっと、役者が全員揃った。長旅ご苦労様。 彼は店に入ると、まずは以前から最初に打つと予告していた関候に着席。 そして、投資10本以内でバケ→持ち玉でB1R2と先制攻撃。 かと思えば、タロマスに移動してわずか数Gで左4コマスベリからBIG……と。 俺。いや俺様から言わせてもらうと、まさにやりたい放題やらかす始末。き、貴様ー!! その上、タロマスで連荘(B2)なんて、他人の苦労も知らないでこの男は……。 早速1箱作ったダブル先生は、それから天下布武に移動。 隣のメフィストでは、アレックスから移ってきたはたはたさんが孤軍奮闘されてました。 何でも、昨日に引き続いてEZに蹴られっぱなしとか……おいたわしや。 昼にもタイムクロスで、原始時代で中押し2連7スルー(チェこぼし)するなど、今日はツイてなかったようです。 が、そんな様子に目もくれない(かはさておき)大先生は、ここでも低確から覚醒へ。 んで、即BIG3連とか……この時、天下布武からは何かしらのBGMが鳴りっぱなし。 そんな様子を、自分はアレ――センチュリーを打ちながら、よーく見てました。 ええ。自分は最後にセンチュリーに移動したのです。 なぜかというとね、やっとプナチェナのことを思い出せたわけで…… あと、昨夜にセンチュリーの7揃いを撮って、もりもりさんにお送りしたのですが―― 「微妙なところ揃えてますな……」 と、お叱りのお返事を頂いたもので。そこで急遽、改めてプナチェナからBIGを揃えようと思い立ったわけです。 で。打ち始めたのはいいものの、ちょいハマってはバケ、ちょいハマってはバケの繰り返し。 やっとプナチェナテンパイしたー♪ と思っても、右を止めるとやっぱりピエロ。 ブッタカ鳴らせる度にハイサイさんが撮ろうとして下さるのですが、なかなかご期待に添えられない。 対して、そのハイサイさん。見るとブルーマリーン、パラディと色々乱れ打っておられる様子。 しかし……何だかどれもサクッと引かれているような……いいなぁ。 むー。何だか気が付けば、皆さんBIGを引かれてますね。 ……あ。MR氏ですが……シーマスにがっつりやられて追加投資モード突入とか。ご愁傷様です。 まあまあ。それが朝イチ1本BIGの宿命なのさ。お互い頑張ろうや。 センチュリーに移動して1時間強。この間、バケ3、ノーBIG。それでもめげずに打ち続けた。 その結果が、残り下皿に約100枚、のみ。箱には既に何もない。 だが、幸か不幸か。この日の自分はもう、こんな状況に慣れてしまっていた。 引けなければ打つ。持ち玉がなければ投資。何と分かりやすい図式。 その上、自分は諦めが悪い。即ち――引けるまで、力尽きるまで、打つ。 上段プナチェナテンパイを確認し、1度ハズして右下がり。 もちろんこの様子は、ハイサイさんにも撮って頂きました。お待たせしましたw あと、MR氏にも、自分の携帯で記念に撮ってもらいました。 このBIGが終了し、クレジット分ほど回してヤメ。時刻は21時半。 閉店までまだ時間はあったけど、ちょっと店内を回ってみたかったのでね。 それと、今日のうちにセンチュリーTシャツを交換しておこう、という気持ちもあったから。 明日以降も流せるとは限らないからなー。交換できるうちに交換しないと。 で、さて流そうか……と思い席を立つと、ハイサイさんが一言。 「あれ、ヤメるんですか?」 「ええ」 「じゃあ、ちょっと待って……コレ入ったらあげますよ」 「え……ええ?」 ちなみにこの時ハイサイさんは、パラディを打ってました。 ……ああ。そういや昼頃、ハイサイさんに「パラディで引けない」なんてメールしたっけ。 そうすると、彼は自分が「パラディはノーフラグ」と思っておられるのでは……? しかし、どう言い出せばいいやらと、ちょっと困惑していたのですが、めでたく(?)引かれませんでした。 やがてコインを流してみると、354枚(少なっ)。うち、250枚を白のシャツと交換。 残りの104枚は……えっと、焼け石に水ですが換金しました。しめて1k……バック(少なっw)。 換金額にシャツ分を込めても、今日は-60000円。キツかったわぁ。 しかし、よかった。打ちたいと思っていた全ての台で、BIGは引けた。 これで明日は、思う存分ファウストと対戦できるというもの。 もう、2度と実現できないと思っていたファウストデー……マジ楽しみです。 【戦後の宴】 コインを流してからは、改めて店内を見学。 とにかく、飾っている色紙の数が凄い。そして、その数はこの店の歴史を物語っているんだよな。 マッパチ、名旧会、常連の人達……名前を知ってる、スロ系漫画家もいました。 他には、エンパイヤを取り上げている雑誌の張り出し、設置機種スペックの掲載ページ……など。 あと、電車や新幹線のダイヤとかも貼ってあったっけ。 場所が場所なだけに、帰りの交通手段に頭を悩ます来客も(自分達を含めて)多いはず。 そんな人達のために、出入り口付近に貼ってあるんだな。ホントいい店だよな……。 そう、しみじみと店内を観察していると、ダブル先生が珍しく息を荒らげてやってきた。 「ツボさん、ちょっと来て下さい。アレはぜひ撮ってほしい……」 彼がそう言うんだから、よほどのものなんだろう。 行ってみると、他の2人は既に集まってました。ハイサイさんも来ておられたような。 で、肝心のモノとは一体? 先生はハイパラを打っていたようだが―― (写真では1枚掛けになっているけど、この目を出したのは3枚掛け) 暗くて分かりにくいけど、テトラには(高音)スイカナビ。 それをダブル先生は、ハサミ打ちしたらしい。で、スイカがズレて1度びっくり。 そして、中を狙ってみると――BIG確定で、2度びっくり。そういうわけだったようだ。 ちなみに、この出目は順押しでもBIG確定。どっちの方がよりケツ浮くかは、人それぞれかな? このBIG(ハイパー)が終了し、やがて流れる蛍の光。これで2日目も終了かぁ。 今日の戦績は、はたはたさんが-50kで、MR氏はちょい負け? で、遅れてきたダブル先生が+16kだっけか。とにかく、1人勝ちでした。 聞けば、ハイサイさんも結局負けたそうです。お疲れ様でした。 2日目も無事(?)に終了し、さてこれからメシでも食うか、と相談する4人。 そんな一行を外で待ち受けていたのは……雪。さむっ! しかし、この中を歩いていかないと、メシにもありつけないし宿にも戻れない。 あまり意識はしてなかったけど、我々は雪に愕然としていたのだろうか。 そんな様子を見てか、ハイサイさんからお声を掛けて頂きました。 「皆さんは、これから宿に戻られるんですか?」 「はい。ここから歩いて、大体40分くらいで着く所に……」 「歩いて!? 車は……そうか。電車で来られたのですね?」 「はい、そうです」 そしてハイサイさんは、ご自身のワゴンを一瞥して、 「じゃあ、もしよろしかったら送っていきましょうか?」 と、おっしゃってくれました。 内心、歩いて帰るつもりではありましたが、これには本当に助かりました。ありがとうございました。 しかもその上、お食事処(牛□)にも立ち寄って頂きました。 「食事もされるんですよね? よろしかったら、ご一緒しましょうか」 「あ。それは大歓迎です。ぜひ」 「で、食事はどのようなものを……」 と言われ、他のメンバーの意見を聞こうと後ろを向くと、まるで話を聞いてなかった様子w 各々、今日の実戦のことなどを歓談していたようでした。おーい、みんな注目。 「ハイサイさんが、食べる所に連れてって下さるそうです。で、何がいい?」 「にくーにくーにくー」 「おにキュ♪」 「牛タンが食いたいっすー」 と、こんな経緯で(一部フィクションありw)夕食をご一緒することになりました。 食事中は今日のこと、旅打ちのこと、会長のことなど、色々とお話をさせて頂きました。 その上、(食事の)お代まで! いやそんな、何とお礼を言えばよいのやら。 今日の食費は、全部1人勝ちした某氏にお任せするつもりだったのに。 (実際は、その某氏=ダブル先生に7割方出してもらいました。ご馳走様でした) やがて食事も終わり、再びハイサイさんのワゴンに乗って宿まで送って頂くことに。 宿の近くにあるサンクスで下ろして頂きました。本当にお世話になりました。 「それでは、どうかお気をつけて」 ハイサイさんをお見送りした後は、ダブル先生を連れて宿へ。 この日は、自分とダブル先生、MR氏とはたはたさんという組み合わせで別れました。 宿泊は今日が初めてなダブル先生。彼は部屋に入ると、ほう、と一言。 「いい感じじゃないですか」 何か、修学旅行って気分になれるよね。 そう言うと、彼も賛同してました。そんな部屋。余計に飾ってもなく、殺風景でもない、和風な雰囲気。 それからは、しばらく話して比較的早くに就寝。やっぱり疲れてたのかな。 さて。いよいよ明日はメインイベント。ファウストデーですよ! 楽しみだ〜。 もうね、夢の中で既に打ってました。多分。枠上白7カモン、って感じ(何) ああ、早く明日にならないかな……あ! そういや風呂に入ってない。 それは問題だ。急いで入らなきゃ……しかし、嗚呼。全ては夢の中―― 総投資額:98000円、総獲得額:38000円 |
機種名 | 投資額 | BIG | REG | 回収額 | 収支 |
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イプシロン | 7k | 2 | 0 | 0k | -7.0k |
パラディエンジェル | 20k | 2 | 3 | 3.0k | -17.0k |
プレイガールクィーン | 14k | 1 | 1 | 0k | -14.0k |
ブルーマリーン | 7k | 1 | 0 | 8.0k | +1.0k |
ビーナス7 | 27k | 6 | 3 | 22.0k | -5.0k |
センチュリー21 | 22k | 1 | 3 | 4.0k | -18.0k |