子宮筋腫と診断されても、あわてることはありません! 3人に1人は持っている、良性のこぶです
女性ホルモン分泌が活発な人に起こりやすい若い世代にも増え、妊娠の妨げになることも子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性のこぶで、成人女性の3人に1人くらいが持っているといわれます。病院で、内診と画像診断(超音波エコー)及び、必要に応じて悪性腫瘍との鑑別の検査を行ったのち診断されます。筋腫の1000人に1人くらいの割合で、子宮肉腫という悪性腫瘍の人がいるので、その特徴である短期間の急激な増大がないかどうかのチェックも必要です。ただし、これはまれな病気であり、筋腫とはあくまで別のものです。子宮筋腫がなぜできるのか、医学的解明はまだですが、女性ホルモンのエストロゲンと関係があることがわかっています。女性が筋腫に気がつき病院に足を運ぶプロセスはさまざまで、「最近、お腹が出てきたけれど、もしや…」という人、人間ドックで発見された人、月経痛や月経量の変化が起きたので、という人などいろいろです。主な症状は、過多月経(貧血にまで至るような月経量の増加)、月経困難症(強い月経痛。腰痛の加わる人も)、圧迫症状(便秘、頻尿、膨満感など)などです。症状がほとんど出ない人も大勢います。

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