冬場の危険!

 「自分は高血圧気味だ」とか「血圧が低い」などとよく言いますが、この血圧とはいったいどういうことをいうのでしょう。  知ってのとおり、人間の体内には隅々にまで血管が張り巡らされ、その中を血液が流れています。この流れをスムーズにするため、血管内には常に圧力がかかっています。これがいわゆる「血圧」です。  血圧は値こそ違いますが、毛細血管や静脈にもあります。ただし、一般的に私たちが「血圧」と呼ぶのは、動脈という血管の内圧のことを指します。ちなみに、病院などでは血圧計の靱帯を腕にグルグルと巻きますが、あれは二の腕にある上腕動脈の内圧を測っているのです。  血圧に関して、「最高血圧(収縮期血圧)」とか「最低血圧(拡張期血圧)」といった言い方があります。最高血圧とは、心臓ポンプがギュッと心臓を収縮させ、血液を送り出したときの血圧をいい、このとき動脈の内圧は最大になります。一方、最低血圧とは、血液を送り出したあとの心臓が静脈から血液を取り込み、再び血液を送り出すために拡張して次の収縮を始める直前の血圧の、動脈の内圧が最も低くなるときの血圧のことです。

次へ