DAY2 Transfer to Las Vegas (NEVADA)
ルート15号で一気にラスベガスへ。 途中は本当に何もない砂漠で景色も一向に変わらない。 トイレ休憩の場所まで決められているらしく、良くルーティングされているのには感心するが、ランチはごくあっさりしたもので、適当に思える所に適当に車をとめて、適当に野菜やハムなどサンドして食べるという昼食が毎日繰り返された。 ここで私がトリコになったのはアルファルファや。 しゃりしゃりして何とも言えない食感がたまらんわ。 そしてまた適当に車は走り出した。
どこまでも続きそうな砂漠の先にいきなりラスベガスは姿を現わした。 とことんマンメイドでギラギラしてて、ここがアメリカの中でも最もアメリカらしい場所やと思う。 作り物の世界やけど私は結構好きやし、観光するにはお勧めの町や。 ギャンブル好きな人々がカジノでお金をガンガン落とすため、宿泊や食事はとっても安い。 そりゃ、ルクソールや超デラックスなホテルは例外やけど。 てな訳で二日目にしてホテルのベッドで眠れることになったが、われわれ貧乏キャンパーはツインを4人でシェアする事になる。 クジ引きで組み合わせを決めると運悪く?!ヤロー2人(Tとジェリー)のチームとシェアすることになってしまった。 そこはまだまだ日本人の私たち。 とても戸惑ってしまったのでありました。でもそれが男女を超えた友達になれるこのツアーの素晴らしい所やと思う。 部屋割りが決まった所でさっそくシーザーパレスのモールへ行く。 高級ショップがずーっと並んでてギャンブルに勝ったブルジョアなおじさんにおねぇちゃんが物をねだったりするんやろう。 などと考えながら進むと、“フェスティバルの泉”では一定時間になるとSHOW好きのSHOWが始まっていた。 シーザーのお話に出てきそうな銅像がしゃべりだして、動くわ、レーザー飛び交うわの幻想的な仕上がり。 うむむむ…ラスベガスなのだ。 ちょうどその日は、あのルクソールがグランドオープンで周りはすごいガードがしてあったが、私たち一行がたらたら歩いているといつの間にか入り込んでしまっていた。 「お前らどっから来てん?」とガードマンに不思議がられた時には、山のような一般人がオリの外に集まっていたのだ。 その夜のオープニングセレモニーの様子はテレビで見たけど、これまたSHOW好きアメリカ人の仕掛けるレーザー光線バリバリのものであったのは言うまでもない。
おお、さすがギャンブルの町、お待ちかねのナイトツアーは印象的やった。 どこのパンフレットにも載ってるお決まりのスポットをめぐっている時に、このグループだけの一大流行語が生まれたのです。 COOL BANANAS!=スゴイバナナである。 VANの中で沢山のネオンを観ているとしきりにオーストラリア人のロスがつぶやくのだ…「Oh cool! Cool bananas…Cool Bananas!!」 私はむちゃくちゃそれがおかしくて、NAOMIに耳打ちをした。 「なぁなぁ、なんでバナナやねんやろ。 なぁなぁ。」 NAOMIも相当おかしかったらしい。とうとう私たちの笑いはグループ全員に広がって、「なんでバナナなん? オレンジじゃあかんの? リンゴは?」 「日本語でなんて言うの?」 「スゴーイかな。」 「じゃ、スゴーイバナナだ!」 それからみんなは何かスゴイ事があると合い言葉の様に 「SUGOI BANANAS!!」と叫ぶ、変な外人集団となってしまったのである。 まだまだギコチなかった私たちの距離を一気に縮めてくれた楽しい夜やった。 ひとしきりナイトツアーが終わってフラミンゴヒルトンの前で降ろしてもらった。 キャリンは狂ったようにシャッターを押し続けて、あんなに車どおりの激しい所も彼女には危険さが全く見えてないようや。 走る、走る、撮る。 いつか大怪我すんで、あんた。
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