津軽会話T−9

ラッセーラ!ラッセーラ!いよいよ今年もねぶたが始まります・・・・

工藤:「うだで人いるな〜やっぱり」
(訳)「たくさん人がいるな〜やっぱり」

棟方:「あそごは白鳥だし、ムラサキいるしピンクいるしドンダンズ!」
(訳)「あそこは白鳥跳人が居るし、ムラサキ跳人・ピンク跳人居るし、おおなんてことだ!」

観光客:「お兄さん!背中の大きい鈴ちょうだい!!」
(訳)「(標準語のため通訳不要)」

工藤:「ハッハハ ばっちゃずんぶほいどだな」
(訳)「ハッハハ おばちゃんすいぶん欲張りですね」

観光客:「????????」
(訳)「????????」

棟方:「どしたんず?」
(訳)「どうしたの?」

工藤:「あのばっちゃ、でっけほうの鈴けえっていっちゃんはんで、ほいどっつった。どせわがんねえね、なんぼよくたがりだして!」
(訳)「あのおばさん、大きいほうの鈴くれって言ってたから、欲張りって言ってやった。どうせ(津軽弁)わからないよ、なんて欲張りなのだろう!」

棟方:「べずに言わねしてもいいべな」
(訳)「別に言わなくてもいいじゃない」


今日のポイント

単語

うだで(だで):ものすごい(veryに相当する)
(参考)古語にも「うたて」と言う言葉がありますが、ほぼ同意語と考えていいです。

ほいど:欲張り
欲たがり:欲張り
(参考)しんけたがり:神経質

コラム

ねぶたに参加することを、「跳ねる」と言います。これは、踊りが跳ねていることからこのように言われます。よって参加者のことを「跳ねる人」→「跳人(はねと)」と言います。ねぶた衣装に付き物なのが鈴なのですが、この跳人の着けている鈴は魔除けやお守りになるそうです。そこでねぶたに参加していると、必ず観光客につけている鈴をせがまれます。中には黙って衣装に着いている鈴をむしりとる人もいます。衣装が破れてしまいますから、そのようなことは止めて下さいね。この話は実話でしかも僕の体験談です、あの時の観光客の方ごめんなさい!(でも鈴って結構高いんですよ)