卒業旅行日記 〜 To 北海道 〜

2002.3.4 〜 2002.3.9
 
 
 
<+ 初日 +>
 いよいよ初の北海道に殴りこみ(違)
 忘れ物はないかとチェックし、家を出る。前日、母親から「しっかり厚着して、ズボンもジーパンだけじゃなく、厚いものをはけ。なければ複数はけ。以上、健闘を祈る」というミッションを頂いた。厚着は分かるが、ズボンを2枚以上はいてどうすんじゃコラァ。とりあえず4+1(ジャケットが2枚分)枚にジーパン1本を装備して空港に向かった。
 空港に着いて飛行機に乗り込む。やれやれ、これで少し寝ようかいの……そう思ったのだが何か違和感がある。厚着のためベルトが締められないのだ。脱げばいいのだが置く場所がない。いや、上に上げればいいのだが窓際に座っているので自由に動けないのだ。「ちょっといいですか」と言えばいいものを、変に気を使ってしまう。結果的に、この1時間強の間に寝汗をかくこととなった。愚か者め。
 新千歳空港に到着。実はこの先の行動は全く決まっていない。更に、どんな交通手段を使えば外に出られるのかすら不明だ。しかし、個人的にはこの「何も分からない土地で、迷いながらも手探りで行動する」というのが旅の醍醐味と心得て(勘違いして?)いるので、あまり気にしない。いや、ホントにその方が楽しいと思うけどね、マジで。
 とりあえず、空港で軽食をとることにする。ここでジャンプを発見し、怪しく笑いながら(正確に言えば笑いを堪えながら)結構長いこと居座ってしまう。まあいいや、気にするな。どうも空港からのJRで札幌に出られそうなのでそれを使うことに。しかし荷物が重い。一応旅のメイン目的は4日目である7日のスキーなので、荷物の半分以上はスキーに関するもの(ウェア、ゴーグル、グローブ)が占めている。つーか、ウェアが邪魔でしょうがないんですけど。
 花粉防止にと500円で購入した青い愚羅さん(グラサンの一発変換)をかけて、よたよたしながら切符売り場に到着。は!? 札幌まで1040円!? 所要時間は30分ちょいらしいが、高いぞこんにゃろう。帰りにJRに火でもかけてやろうか。似たようなことを、学生らしき団体も口にしていた。後は頼んだぞ、学生達(謎)
 数分も待つことなく電車が到着。その前に某メジャースロットサイトの管理人であるGthさんに携帯で連絡。札幌駅のミスド前で待ち合わせしようということに決定し、いざ乗車。近くの席に座っていた夫婦が抱いていた赤ちゃんがかわいくてしょうがない。見ていると、しばらくして赤ちゃんが顔を背けてしまった。どうも愚羅さん(しつこい一発変換)が恐いらしい。はずしてやると大丈夫、ちゃんとこちらに応えてきます。どうも子供と動物が好きなので、よく電車の中で会うとじゃれてしまう。正直自分自身のことはあまり好きになれないけど、子供好きは数少ない「好きになれる自分」の一面。ホント、赤ちゃんってかわいいね。
 札幌駅に到着し、Gthさんに言われた通りに歩いてミスドを探す。もう、ネットの人には40人近く会っているのでいい加減緊張感というものは感じず、慣れてしまった。しかし、人違いしてしまうのは恥ずかしいので慎重にいくことにした。ミスドの前に1人立っているが、自信はない。とりあえず電話をかけてみる。しばらくすると彼は携帯をチェックした。ビンゴ! どうもこんにちは……というか、はじめまして。一通り挨拶と自己紹介を。彼の第1印象を挙げてみると……う〜ん。従兄弟に似てるってのもあるけど、何となく「女の子ウケしそうな顔」って感じが。年上の女性からは特にかわいがられるような……って、勝手なことをダラダラと書いてますが、多分間違ってはないと思います(だから勝手だって)。サイトの自己紹介にもあったように「電話が苦手」とおっしゃっておられましたが、それも分かるような気がした。ちょっと前まで、自分自身もそうだったので余計に分かった気がします。いや、自分の場合は体育会で主務やってたので……1年間、OB(ちなみにどこぞの会長・社長という方やヤの字より恐いという方も含まれています)や他校との連絡は全て自分が受け持ったので、電話や人との接触なんぞいくら何でも慣れてしまいました。要するにこれは慣れです。天性のものを持っている(つまり生まれつき人懐っこい人とか)場合は別として、そうでない人間は経験を積むしかないですよコレは……って、めちゃくちゃ話の方向がズレてしまいました。まあそれはそういうことで――
 話をしながらパチンカー・スロッターの聖地であるベガスベガス札幌店へ。おお〜、ここがベガスベガスかぁ。自分の中で密かな感動。確かにでかい店です。初めて雑誌で見た時から1度は行ってみたいと思っていたけど、今遂にその店に入ろうとしている自分がいる。とりあえず、店内のロッカーに鬱陶しい荷物を預ける。なかなか入らなかったが適当に押し込んだ。まあロッカーが壊れたりはしないだろう。大丈夫、大丈夫。そういやGthさんに「荷物少ないですね」と言われたけど、「宿泊するのに荷物が少ない」のは、僕の大きな特徴であります。大学時代、部活の合宿に行くにも自分の荷物が1番小さかった。カバンが小さいのしかないというのもあるけれど、実際それで間に合ってしまうから不思議。ちなみに今だから書けるけど、実際はもっと少ない荷物ですんだんです。つまり、持ってきたものの中に1度も使わなかったものがいくつかあったわけですねぇ。
 荷物を預けて、さあ実戦。とりあえずは公言通りアステカを打つことに……ああ、スロットについて何も知らない人は、次の段落まで飛ばして読んでもらって結構です。で、そのアステカを打ったんだけど、14kノーフラグで席を立つことに。Gthさんはタイムクロスに移動しましたが、自分自身はいい台を探そうと歩き回る。設置機種は……まあ、こんなものでしょう。ちょっと、「あからさまに裏と言っているハナハナ」のシマが気になりますが、見なかったことにします。その結果、とりあえず久々にデカドンでも打とうかと。Gthさんに「デカドン打ってますね」と背後から知らせると、一瞬ビクッと肩を震わせてました。今思うと、背後からいきなりしゃべると確かに驚きますよね……反省。これがゴルゴだったら、きっと「俺の背後に立つな」と言って報酬の13ゲームを頂けたことでしょう(なワケねぇよ)。デカドンでも11kほど投資がかさんで泣きそうになる。そんな中、隣で打ち始めたGthさんがさっそくBIGを。くっ、いいなぁ……なんて思っているとこちらもBIG。ホッと一息です。安心しすぎて、実は最初の15枚をうっかり取りこぼしてしまったのは秘密なので気にしないで下さい。いや、何かうっかり3連ドンをビタ押そうとすると、ズルッとスベってしまうのは気のせいですか? まあいいや(よくないよ)、とりあえず続けよう。デカドンは久しぶりなので、残り22ゲームくらいで試しに保険ハズシ。うむ、ハズシ精度には問題はない模様……と思っていたのですが、何かいつまでたってもリプが揃いません。Gthさんと一緒に液晶を凝視してましたが、結局1パンに終わってしまいました。すいません、実は保険ハズシ1回やってたんです。バカだなぁと思っていると、バケがクレジット連する。おおっ、これで(本来なら)パンク分を取り戻せた。この後、徒然なるままに打ち続けているとGthさんの財布がパンクしたらしく、帰宅するということ。また何かあったら連絡していいですか、と伝えて自分は1人で打ち続けることに。しかし調子は悪く、結局わずかなコインを流すことに。しかし、ベガスベガスのスロットコーナーは思ったより寒いというのが正直な感想です。それとも期待しすぎていたのか、はたまたホームグラウンドのグリンピースが超優良店なのか……とりあえず、一通り出玉状況を見てスロットコーナーから出ることにした。そして「ひょっとして、パチンコメインの店なのかなぁ?」という仮説を立て、実に16ヶ月ぶりに卒業したパチンコを打つことにした。1度は打ってみたかったCR天才バカボンを打つこと2k、白いウナギイヌが出現。なぜか「白ウナギは激アツ」ということを知っていたので、ドキドキしながら液晶を眺めていると、サクッと2が揃う。そして「バ〜カボンボン♪」というBGMと共に3に格上げ。まさかの当たりがいきなり確変です♪ これが3連荘してヤメ。何とか負債を半分にして切り上げました。
 この後、荷物は預けたままで適当にブラブラと外出し、ベガスベガスに戻る。う〜ん、問題は宿をどこにするかだな……はい、泊まる所も全く決めずにやってきました。だからこの迷いが楽しいんですって。信じて下さい(と、自分に言い聞かせてみる)。とりあえず、ダメもとでベガスベガスの店員に尋ねてみる。すると「ちょっとお待ち下さい」って……あれ、タウンページを2冊持った他の店員がやってきて、一緒に一生懸命探し始めてくれました。ちょっと感動。確かに「店員の接客態度の良さ=優良店の証」と言いますが、これはある意味意外でした。いや、そりゃここは優良店だってことは知っているつもりですが、ここまでしてくれるとは(そりゃ、それ相応の金額をスロットに使ってあげたけどさ)。更に、いくつかピックアップした情報のページをコピーしてくれました。いや、マジ親切です。どうもありがとう、メガネの店員さん。
 いくつか見て、とりあえず「1泊3900円:ユニットバス付き」を選択。さっそく携帯で予約を取る。よし、これで宿は取ったぞ。後はそこまで辿り着くだけです。札幌という所は面白いもので、土地がはっきりとしたブロックに分かれてあり、それが必ず信号に記されています。このベガスベガスがある所が「北4西1」という地区で、目的地が「南6西8」……つまり17ブロック分歩けということですね。電車を使えば、実は結構近い距離だったのですが、特にバスをあまり利用したがらない(歩けばバス賃が浮くと思えば1時間くらい歩いちゃいます)上に、東京の人間はとにかく歩くのでここはいっちょ挑戦です。途中、思いがけずいい店も発見できるかもしれないし、ね。そんなわけで歩き始めたのですが、微妙な吹雪がちと難問です。母親からのミッションによる厚着のため、寒くはないのですが(北海道の人間であるGthさんにも「厚着だ」と言われたので、そりゃ耐寒は大丈夫でしょ)、剥き出しの顔・首が寒さで痛いです。ああ、スキーの時に耳が痛くなりますが、ちょうどあんな感じですね。それ以上に荷物が重いので、ちょっと苦しくなってきました。まあ、辛かった分途中で食べた札幌ラーメン@塩味はうまかったですが。東京であんなあっさりした塩味はなかなか食えないなぁ。
 そして、ようやく14ブロックを歩いた頃。携帯がブルった感じが……見るとメールが。またエロメールか? と見てみると……7日に一緒にスキーに行くことになっているテツカ嬢からのCメールでした。おおっ、エロメール以外のメールが初めてきたよ、と吹雪の中で小さく感動。その中で、ちょうど吹雪が強くなってきました。これはちょっとまずい……初めてのCメール返信を試みながら歩いていると、ようやく「南6西8」に到着。目的のビジネスホテルはすぐ近くにあったので助かりました。雪を払いのけてようやく暖かい建物の中へ。「先ほど電話で予約した○○ですが……」というと、「1泊でよろしいですか?」と返事が。最後の関門だ、連泊がダメと言われたらどうしよう。とりあえず「連泊できますか?」と訊いてみる。「何泊で?」「えー、5泊ほど……」言うと、フロントのお姉さんが何やら調べ始める。しばらく待つと「えーと、大丈夫ですね」と一言。ホッと胸を撫で下ろしました。これで一安心です。
 825番室のキーを受け取り、部屋に入る。おおっ、高校時代の修学旅行のような部屋じゃないですか。予想よりずっといい部屋で喜ぶ自分。荷物を置いて、上着をハンガーにかける。ああ暑かった。そういや、コンビニでジュースでも買ってくればよかったな、なんて思っていたら、廊下に冷水機があることを発見。部屋が乾燥していたこともあって、結構飲んでしまった。とりあえず横になる。そうこうしているうちに、風呂にも入らず寝てしまいました。思ったよか疲れてたのね……
 
 
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