近藤 勇宜昌

(1834〜1868)





近藤 勇宜昌と、あえて諱をつけて呼ばせて下さい。
なぜなら あなたは、日本の長い歴史の中での最後の武士たる
武士であったと思うからです。
不惑の精神を貫き、厳しい規律があったからこそ、
「新選組」の名を 汚さずに、後世に残すことが出来たのでしょう。
不合理で自虐的な精神というのは、
無意識の心の奥底に潜む日本人の日本人たる
魂の美の極限である気がするのです。

「誠」一文字に どれほど深い意味があったのかを、
徹底した忠誠への純粋さが、証明してくれました。
これほどまでの 美学は他にあるでしょうか?

あなたの厳しい目の中に、私は仏の優しさを感じます。
何の理屈もないのです。

剣の道のみに生きてきた若者達が、どんなに時代が揺れ動こうと
新しいものに取って代わろうと
夢見た意志を全うすることは、たとえ方法の違いは
あったにせよ、完全燃焼したのです。
今の日本人に欠けている 大和魂なのではないでしょうか?





屯所内部見学券



八木邸内部玄関前




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