若い女性よ、睡眠不足にご用心!
平均睡眠時間が減っています

昨夜は遅くまでビデオを見ていたので4時間しか寝ていない。インターネットに熱中していたら、いつの間にか朝になっていた−−などという経験は誰にもあるはず。ライフスタイルが多様化して、今、夜型の生活や不規則な生活をする人が増加しています。
総務庁の調査によれば、国民の平均睡眠時間は、25年前に7.8時間だったのが、昨今では7.4時間にまで減少。また、ある女性誌が最近20代の読者にアンケートをとったところ、6.6時間という結果が出たそうです。
睡眠は、人によってその時間も質もさまざま。一般的には、健康的な睡眠時間は7〜8時間といわれていますが、すべての人にこの原則があてはまるとは限りません。9時間寝ないと寝た気がしないという人もいれば、4時間でもすっきり目覚める人、あるいは夜間の睡眠時間が少ない代わりに昼寝をしている人など、個人差が大きいのです。

危険信号を「へっちゃら」ですましていませんか?

しかしながら、昼間あくびばかり出る、頭がボゥーとする、などという体の危険信号が出ているにもかかわらず、「若いんだから睡眠不足なんてへっちゃら」とタカをくくっているのなら、大変です。今すぐライフスタイルの改善を考えたほうがいいでしょう。こんな生活を長年続けていると、30代、40代になったときに必ず体に支障をきたします。睡眠不足は、仕事の能率を落としたり、ケアレスミスが多くなるばかりでなく、不定愁訴(注)を招いたり、血圧を上昇させるなど、さまざまな弊害を体に及ぼします。
また、よく聞くのが、休日の寝ダメ。「休みの日は昼近くまで寝ているから、平日は睡眠4時間でもOK!」などと考えている人はいませんか? 実はこれ、本人の錯覚でしかなく、医学的には平日の寝不足を体が補おうとしているだけのこと。決して翌週の睡眠の貯金をしているわけではないので、その点、お間違えなく。
 健康な生活を維持するためにも、睡眠をおろそかにしないように気をつけたいものです。

【不定愁訴(ふていしゅうそ)】
明白な器質的疾患、つまり病気らしい病気がないのに、さまざまな不快な自覚症状を訴える状態。自覚症状は、肩凝り、腰痛、頭重、倦怠感、脱力感など、実にさまざまである。

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