WEEKLY DIARY - HEALTHY FILE
コラーゲンで、若返るってホント?
はい。40歳若返ることも夢ではありません。コラーゲンで実際に若返えり、病気も治る人が続出中です。

コラーゲンは細胞と細胞をつなぐセメントの役割
年をとると、肌にシミやシワができたり、腰が曲がるといった老化現象が現れます。これらはすべて私たちの体を構成している細胞の新陳代謝(体内の新旧物質の入れ替わり)の衰えが原因となっています。

しかし、このことは、新陳代謝が活発で、常に新しい細胞に生まれ変わっていれば、老化を遅らせ、若さを保つことができることを示しています。それどころか、長年の研究から、60代の人が20代の若さを取り戻すことも不可能ではないと考えられています。この若さを取り戻すための有効成分といえるのが「コラーゲン」というタンパク質です。

「ゆほびか」9月号(1997)で、このコラーゲンが特集され、そのなかでコラーゲンの若返り効果が力説されていました。実際、その特集を見られた方々が、「コラーゲンで若返った・・・・・」という体験談を続々と編集部に寄せてこられました。コラーゲンの真価が再確認されたわけです。

さて、コラーゲンとは、3本の糸がラセン状に巻き付いたような、ひも状タンパク質です。

私たちの体を構成するタンパク質の総量のうち、約3分の1をコラーゲンが占めています。残りの3分の2は、コラーゲンではないタンパク質です。コラーゲンではないタンパク質は細胞の中で働くのに対し、コラーゲンは細胞の外で働きます。

コラーゲンの主な2つの働き
●1つは細胞と細胞をつなぐ、つなぎ目としての役割です。
私たちの体は60兆から100兆もの細胞の集合体ですが、この細胞と細胞のつなぎ目にあるのがコラーゲンです。

これをレンガの壁に例えると、1つ1つの細胞がレンガで、レンガをつなぐセメントがコラーゲンです。セメントが不足したり、質が悪くなったりすると、壁がもろく崩れやすくなるのは当然のことです。

コラーゲンが細胞と細胞をつなぎ合わせる働きは、その形状によってもたらされます。

細いひも状のコラーゲンは、互いに「架橋(かきょう)」という橋をかけあって結びつく性質があります。この架橋を作ることによって、細胞と細胞をしっかりとつなぎ合わせます。そして、繊維の間に水分やカルシウムを包み込んで、うるおいのある肌や丈夫な骨、血管などを作るのです。

●もう1つのコラーゲンの働きは、通路としての役割です。
酸素や栄養素を細胞に送り込み、逆に炭酸ガスや老廃物を運び出す道となるのです。

酸素や老廃物を運搬する毛細血管は、細胞に直接つながっているわけではありません。

酸素や栄養素は、毛細血管の血管壁から細胞と細胞の間にあるコラーゲン層にしみ出し、コラーゲン層を通って細胞に到達します。細胞が分解した炭酸ガスや老廃物は、逆の経路をたどります。コラーゲン層を介して、毛細血管へと吸収されるのです。

つまり、コラーゲンは細胞の働きを正常に保つために欠かせない、重要な物質なのです。

コラーゲンの合成は年をとると衰える
このように細胞を取り囲むコラーゲンは、からだのあらゆるところに存在しています。なかでも、皮膚や骨、軟骨、腱(けん:筋肉と骨を結びつける組織)、目の網膜(眼球の内側をおおう膜)、血管壁、歯と歯ぐきなどには特に多く含まれ、体を支える重要な働きを担っているのです。

私たちが食事から取り入れたコラーゲンは、消化・分解されてアミノ酸の形で体内に吸収されます。このアミノ酸を材料にして、細胞の中で未完成のコラーゲンが作られ、さらに、ビタミンCの作用により、完成されたコラーゲンが作られます。これが細胞の外に放出され、コラーゲン組織を作ります。

こうした体内でコラーゲンを合成する能力は、年をとるにつれて衰えてきます。最も合成能力が盛んな17〜18歳のころに比べると、40歳では50%以下に低下すると言われます。

コラーゲンの合成能力が衰えると、当然のことながら新しく作られるコラーゲンよりも、古いコラーゲンが多くなります。これらの古いコラーゲンは、本来の架橋とは異なった不自然な架橋を必要以上に作るようになります。

その結果、水分やカルシウムが入り込むすき間もなくなり、皮膚は弾力を失ってシワができやすくなる、骨はもろく折れやすくなるというわけです。血管壁の柔軟性も失われ、細胞には老廃物がたまり、酸素や栄養素が充分に行き渡らなくなります。

すると、細胞の働きが衰えて組織に異常をもたらすばかりか、コラーゲンを合成する材料も不足して、ますますコラーゲンの新陳代謝が悪くなるという悪循環を招きます。つまり、コラーゲンの合成能力の衰えによって、細胞の新陳代謝が悪化し、これが引き金となって全身の老化を進行させるのです。

老化防止には食事でコラーゲンを補給
こうした老化を防ぐには、コラーゲン合成の材料となるコラーゲンを食事で補給することが一番です。

コラーゲン以外のタンパク質の一部からもコラーゲンを合成できますが、それだけでは不充分です。コラーゲンと他のタンパク質では、アミノ酸の構成成分が大きく異なるため、コラーゲンそのものを食べることが、最も効率がいい方法です。

コラーゲンを食べると、体内でのコラーゲンの合成能力が高まることは、すでに動物実験でも確かめられています。実験では、正常な若いラット(実験用のネズミ)に比べてコラーゲンを合成する能力を40%に抑制した、つまり、人工的に老化させたラットを用いました。このラットを

(1)コラーゲンではないタンパク質を与えるグループ
(2)コラーゲンを与えるグループ

の2つのグループに分けて1週間飼育し、コラーゲンの合成能力を比較しました。

その結果、(1)のコラーゲンではないタンパク質を与えたラットの、コラーゲン合成能力は40%のままでした。ところが(2)のコラーゲンを与えたラットでは、98%、つまり、コラーゲンを与えなかったラットの約2.5倍にまで回復したのです。

この結果、中高年になってからでも、食事でコラーゲンを補給すれば、20代の合成能力を取り戻せることを示しています。細胞をとりまくコラーゲンの新陳代謝を高めれば、細胞の新陳代謝も活発になり、全身の若返りのきっかけになります。

 
 
 
| weekly diary |