考えてみれば、私は小さい時から本を読むのが大好きだった。普段、おもちゃやお菓子
     などは買ってくれなかった父だが、本だけはかなり買ってくれた。
     「これ読みたい。」
      と言うと、父はその本を手に取り、自分も読むと
     「じゃあ買おうか。」
      と言って、その数十秒後にはレジに本を置くという感じだった。うちにも狭いとは言え、い
     ろんな本があった。昔、読んだ本は叔父さんの家に今でもある。
      小学校に入ってからは、本には不自由しなかった。図書館というものがあったので。
      私は、毎日毎日友達ともあまり遊ばずに、しょっちゅう図書館に本を借りに行った。
      図書館の先生とも仲良くなり、いろんな本を教えてもらった。低学年の頃によく読んでい
     たのはやはり童話や物語だろうか。「クレヨン王国」シリーズや「ムーミン」シリーズ、「不思
     議の国のアリス」「秘密の花園」。でも読んだものとしてはこれもほんの一部だ。
      高学年になってからはノンフィクションや古典、とにかく人から見れば難しそうな本を夢中
     になって読んだ。ノンフィクションは、かなり私の知識を増やせてくれた。
      盲導犬に支えてもらった人の書いた本、白血病になった人の記録本。エイズと戦った少
     年の記録などを読んだ。古典は「竹取物語」から「おとぎ草紙」や「伊勢物語」、「忠臣蔵」
     や「徒然草」なども読んだ覚えがある。中でも私のお気に入りでオススメは、やはり「枕草
     子」だろうか。ちなみに初めて読んだのは小学3年、これは今でも何度も読み返している。
     清少納言の目に浮かんでくるような文や表現力の艶やかさ・・・・・
      文を見るたびに、私には彼女の繊細な心と、鋭い観察眼を感じる。下手な小説などを書
     いている私にとっては理想の文章なのだ。紫式部の「源氏物語」も悪くはないが、個人的
     にはあまり好きではない。私は批評家ではないので、本の文句は避けよう。
      中学に入ってからはなかなか図書館に通えず、悲しい日が多かったことがあった。
      この頃は今まで見たことが無いジャンル・・・・・・・・推理物を読んだ。題名は忘れたがメ
     スねずみの推理的な話、ポワロや金田一耕助に浅見光彦(字はあってるかな?)。
      あいにく怪盗ルパンは読んだことが無い。推理物でいいのはシャーロックホームズだ。
     「緋色の研究」は、推理物に興味がない私には軽いショックのようなものを与えた。
      そして今・・・・まだ中学は卒業してないが、不登校をしている仲間達の書いた物やこの
     ネットでの小説や漫画を見ている。私が不登校になる前や、パソコンをやる前からこうやっ
     て文章を書いてる人達もいるのだと思うと、やはり世の中は広いのだとつくづく痛感する。
     私も駄目文ながら小説を書いたり、いろんな方に喜んでもらおうとたまに小説を送ったりし
     ている。考えてみれば、私が今こうしていられるのは小さい頃から父によく本を買ってもら
     ったり、周りの人の影響が多い。
      昔はそんな事を考えてはいなかったが、今は本という貴重な物をいろいろ買って読ませ
     てくれたりした父と、こんな本好きの私をこころよく受け入れ、いろいろ教えてくれた大切な
     友達達に、あらためて感謝している今日この頃だ。
 
 
 


 
 1番弟子こと、白夜さんが初めて送ってきてくれたエッセイです。
 私自身、エッセイというものはあまり書かない(というか、短編集にあるやつのみ)のですが、
 それに影響されて書いてくれたらしいです。私が彼女と同じくらいの歳の頃は、こんな文章は
 書けなかったし、こういうことも考えたことはなかったです。これからの彼女の飛躍に期待が
 高まります。
 


 
 
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